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2019年度学位記授与 看護学研究科博士後期課程修了生代表 答礼のことば(2020年3月10日)

看護学研究科博士後期課程修了生代表 宍戸 恵理

 桜の木に小さな蕾がつき始め、春の準備を感じる季節となり、やわらかな春の陽光に心華やぐこの佳き日、福井学長をはじめ、諸先生方、この世界情勢のなか、このような盛大な学位記授与の会を催していただきましたこと、修了生一同、心より御礼申し上げます。

 臨床もやりたい、研究もやりたいと両立することを決意し、3年前、博士課程に入学しました。入学式の折に、「ゆっくりでも良いから、止まらないことが大切である」との研究科長のお言葉を胸に、博士課程がスタートしました。

 1年目でのコースワークでは、研究者の立場で社会貢献することの意味について深く考えさせられました。哲学から始まり、理論や科学とは何かという研究をする土台を構築するために、学生同士で議論を何度も重ねました。なかなか講義資料がまとまらず、深夜までグループワークをすることもありました。さまざまなフィールドの博士課程の学生が集まり、最後まで諦めず準備したこと、失敗を恐れずにチャレンジしたことで、新たな知見を得ることができました。また、大切な仲間との結びつきができたこともその後の研究を行っていく上で原動力となりました。

 博士論文の作成は、まさに自分との闘いでした。論文の修正が進まずに悔しくて泣いたり、逃げ出したくなったこと、正解が見えなくても根気強く直すことで解決でき嬉しかったことなど、たくさんの感情と向き合いました。この様々な感情を乗り越えていくうえでは、指導教授からいただいた、温かい前向きなアドバイスは、「まだ頑張れる、限界ではない」とプラスの力になり、たいへん励まされました。最後までゆっくりではありましたが、止まらずに進め、博士論文を完成できた達成感を今感じております。

 博士論文は終わったけれど、また何かが始まる、研究は終わりなき旅です。きっとうまくいくこともあるけれど、いかないこともあると思います。しかし、聖路加国際大学大学院で得た人脈や同級生の仲間がいること、博士論文を乗り越えられたと思えば根気強く頑張れるはずです。研究者として、これからも臨床や社会に還元できるような研究を目標に歩んでいきたいです。

 最後に、素晴らしい環境の中で研究に集中できたのも、ひとえに諸先生方や大学職員の皆様、研究者コースの仲間、見守り応援してくれた家族のおかげです。私たちを支えて下さったすべての方々に修了生一同、心より御礼申し上げます。皆様の今後一層のご活躍と、聖路加国際大学のさらなる発展を祈念し、答礼とさせていただきます。