聖路加国際大学看護学部看護学科2022
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脳神経科学分野の自然科学研究を応用しながら、全人的に中枢神経系疾患患者の看護を追求する学問領域であり、脳卒中、頭部外傷、パーキンソン病などの神経変性疾患による意識・運動・感覚障害を持つ患者とその家族の看護を専門とします。科学研究を応用した先端技術の看護を追求する一方で、遷延性意識障害といった重症脳神経障害患者と家族に焦点を当て、生命倫理やアドボカシー、QOLの観点からも学び、高度な実践ができる看護師およびエビデンスを創生する研究者を育成します。ニューロサイエンス看護学大久保 暢子 准教授OKUBO NobukoAssociate Professor近年のわが国および世界で、小児看護が求められる場面は高度化・複雑化・長期化しています。大学院では、小児看護学全般の知識・理論を基盤としながら、高度な実践および研究を用いて、子どもと家族のQOL向上の実現を目指します。さらに、子どもと家族のそれぞれの健康レベルに合った最大限の自立を促進する看護を探求します。実践や研究のフィールドは医療現場、保育園、学校などさまざまで、多施設協働研究も行っています。小児看護学小林 京子 教授KOBAYASHI KyokoProfessor人々の健康や生活を支援するという看護の目的の達成に向けて、質の高い保健医療サービスの提供に必要な要素を、看護学の視点から探求します。具体的には、ヘルスケアに関わる社会の状況や制度・政策、人材育成、医療の質とその評価、課題解決へ向けた戦略的なマネジメント、意思決定における倫理的なリーダーシップなどについて学びます。複雑性を増す社会の中で、人々の多様な価値観やニーズの存在を理解し、多角的に課題を捉え解決に導くことができる、未来の看護リーダーを育成します。看護管理学奥 裕美 教授OKU HiromiProfessor世界の人々のよりよい健康維持・改善のために、グローバルヘルスの課題を学び、看護職者として、科学的根拠に基づく研究や活動を行います。母子保健、感染症、慢性疾患、ユニバーサルヘルスカバレッジ、環境問題などについて学びます。海外へのフィールドワーク、インターンシップを通して、グローバルヘルスの課題に対して貢献する研究能力やリーダーシップの技術を磨きます。WHOなどの国際機関や政府機関、NGO、JICA、アカデミアなどで活躍するグローバルヘルスリーダーを育成します。国際看護学大田 えりか 教授OTA ErikaProfessor女性を中心に、パートナー、子ども、家族、コミュニティを対象とした助産ケアを追究します。妊娠・分娩・産褥・新生児期のマタニティ・サイクルにおける助産ケアの質向上を目指すほか、性暴力被害者支援、ペリネイタル・ロスへの支援など社会の片隅に追いやられている課題にも取り組んでいます。国際母子保健に関する研究や、助産管理、助産教育に関する研究も行っています。エビデンスを<創る><使える>人材を育成します。助産学片岡 弥恵子 教授KATAOKA Yaeko Professor堀内 成子 教授HORIUCHI Shigeko Professor遺伝医療は親から子に伝わるという継承(heredity)だけでなく、多様性(variation)という視点が重要になります。「対象」「場」「時間」の多様性に富む中で、問題・課題に多角的に取り組む領域です。「遺伝」という視点をもって医療・社会を見つめ直すと、看護実践・研究はより深いものになります。高度な専門的知識・技能・研究能力を習得し、確かなエビデンスと豊かな感性をもって遺伝医療を探究します。遺伝看護学青木 美紀子 准教授AOKI MikikoAssociate Professor41St. Luke’s International University

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