聖路加国際大学看護学部看護学科2022
45/48

授業内容紹介英 語 [井上麻未 教授]長い伝統を持つ英語教育タイのマヒドン大学とのオンライン国際交流2018年5月の授業の様子 「好き」そして「無視できない」のが周産期科目の印象。この科目は、出産を中心として女性とその家族への看護を学びます。1チーム5~6名からなるチームメンバーと共に学びを積み重ね、さらに専門職としての必要な能力が「モテ」る事を意識し、チームワーク力、コミュニケーション力、対人関係構築力なども学んでいきます。 TBLは、皆さんの能動的なクラスへの参加、そして、教員とのアクティブなインタラクションを通じて、科目が目指す「実習へのスムーズな移行」が達成できる特徴的な学習方法です。 参加する皆さんは、チームメンバーと繰り返し看周産期科目 [五十嵐ゆかり 教授]護を議論することで、実習のイメージが「モテ」るようになります。はじめは慣れない学習スタイルに「大変・・・」と感じても、科目が終わるころには、周産期に恋してしまうほど科目に夢中になります。 さらに実践では「間違った問題は実習でも迷うとわかった」「チームで話し合った内容は忘れない」「イメージができていたから実習で困らない」などという声が聞かれ、TBLによって学びを実践で活かすための道筋が、自然にできていたことがわかります。知識と実践がつながるプロセスを一緒に体感しましょう! 看護は良好なコミュニケーションに支えられた患者と看護師との人間関係・信頼関係のもとで行われます。患者は、普段の暮らしとかけ離れた療養生活に困難さを感じ、体力の低下につらさを抱えていることが多いです。そんなときに信頼できる看護師との出会いがあると、「この人なら自分の悩みをわかってもらえるかもしれない」と、本質的な問題に関わるお話を吐露されることがあります。このような人間と人間の関係、患者・看護師の関係を築き、深めるためのコミュニケーションの概念や方法を学び、看護の基盤を創ることが本科目の目標です。 学生は病棟実習で「いざ患者の前で話そうとしても、緊張でなにも言葉が出てこなかった」とはじめコミュニケーション実習 [樋勝彩子 助教]は戸惑いを感じることもあるようですが、一方で、理想となる看護師と出会い、「看護師が実際にどのように患者の気持ちに寄り添っているのか、入学したての時期に間近で見ることができて、自分の将来の目標ができた」といった声もよく聞かれます。 コミュニケーションは日々の積み重ねによって育まれます。相手の気持ちを感じとり、他者を尊重する態度を示すことを繰り返して、共にセンスを磨いていきましょう。 100年前にルドルフ・ボーリング・トイスラー博士により創立された当時、聖路加では英語で授業が行われていました。創立時から国際的な学び舎であった本学は長い英語教育の伝統を持ち、他大学にはない独自のカリキュラムを組んでいます。 2020年度より新たな試みとして4年間を通して英語を学ぶことができる新カリキュラムに移行しました。通常、看護医療系の学部では1、2年次で必修英語科目の履修が終わります。しかし、本学では将来の目標が明確になる4年次にも必修英語科目を配置し、2年次で履修する看護英会話と英語アカデミックライティングの高度な内容の科目を最終学年で再び受講することで、臨床や研究を念頭に置いた学びを深めることができるカリキュラムとしました。さらに新カリキュラムは春休みに海外研修に参加しやすいスケジュールになっており、実際に海外で実践力を磨く機会を多く得ることができるという特徴があります。現在、新型コロナウイルスの影響で海外渡航がかないませんが、海外学術交流協定校(世界11ヶ国・17大学)との繋がりを活かした国際交流をオンラインで継続しています。幅広く多様なオンライン研修を順次展開しており、一部の研修では聖路加国際大学学生国際奨学金の授与および単位認定を実施しています。44Guide Book 2022

元のページ  ../index.html#45

このブックを見る