聖路加国際大学看護学部看護学科2022
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患者さんに関わる実践者として成長し続ける姿勢を忘れずにVoice of nursing 「看護は実践の科学」であるという考え方があります。私は自分が看護を学んでいたころから、そして教える立場になっても、この考え方を強く意識するようにしています。そして一人ひとりのナースに「自分が実践者であること」の責任感を持つとともに、変化し続ける医療・看護の現場で、常に高い意識を持ち、学び続ける姿勢を忘れないでほしいと思っています。 私の専門は脳神経分野の自然科学研究を応用しながら中枢神経系疾患の患者さんの看護を追求するニューロサイエンス看護学です。脳卒中や頭部外傷、神経変性疾患によって意識や運動や感覚に障害の残る患者さんは自分の意思をうまく伝えることができなかったり、体を思うように動かすことができなかったりします。そうした方々がその人らしく、活かせる機能を十分に発揮して生活することを支え、痛みや悩みに寄り添い、生きる力を引き出していくのが仕事です。 聖路加で学ぶことの強みは、なんといっても病院との距離の近さと対応の柔軟性だと考えています。また、グローバルな患者さんと出会えることで、多様な価値観を学べることも大きな特徴です。実践を重ね、さまざまな人に出会い、看護の技術や心はもちろん、人間力を磨いてほしいと願っています。聖路加の種実践Practice看護学部ニューロサイエンス看護学大久保 暢子 准教授06Guide Book 2022

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