ニュース&トピックスNews&Topics

看護学部3年生・学士編入3年生の祝福式を執り行いました

2021年07月08日

7月3日(土)午後14時30分、看護学部3年生と学士編入3年生を対象とした「看護実習生の祝福」を、感染予防対策を講じてアリス・C・セントジョン メモリアルホールにて執り行いました。

「看護実習生の祝福」は実習に臨む看護学部生が、建学の精神である「キリスト教の精神」に則り、「知と感性と愛のアート」である看護を、人としてまた看護専門職者として、高い倫理観と責任感をもって隣人愛を実践することができるように、神のお導きを覚えるひとときを持つことを目的としています。

チャプレンからのメッセージの後、教職員が見守る中、133名の実習生にチャプレンから一人ひとりが祝福を受け、キャンドルを灯しました。その後、吉田看護学部長より「励ましの言葉」が贈られました。実習生代表の江口 花恵さんによる「誓いの言葉」をご紹介します。

誓いの言葉 江口 花恵

 きょう、こうして、チャプレンをはじめ、多くの先生方、そして看護を目指す仲間と共にここに集い、かみさまの前で誓いの言葉を述べさせていただく貴重な機会に恵まれましたこと、心より感謝いたします。また、ここに集うことのできなかった仲間一人一人にも、あなたがそばにいて、祝福とお力をお与えください。

 COVID-19の感染拡大という未曾有の事態により、世界中の人々がさまざまな困難と試練に直面し、日常は大きく変わりました。その中で、医療に携わる方々の闘志あふれるお姿に深い敬意を抱き、感謝の意をここに表します。また、「看護」という終わりなき挑戦の道のりが、希望で満ち溢れるとともに、厳しい現実を目の当たりにし、改めて、強い意志と覚悟が必要であると感じております。そして、このような状況で、実習の場を設けていただけます事実を、関わってくださる患者さんやご家族の皆様、また、ご指導を賜ります全ての皆様に心より感謝申し上げます。

 「聖路加国際大学」に入学し、恵まれた環境の中で、同じ看護を目指すかけがえのない素晴らしい仲間に恵まれ、様々な分野でご活躍されている先生方から多くの学びをいただけますこの奇跡に。日々、心身ともにわたしたちを支え理解を示してくれる家族や親戚、全ての方々との出会いに。心から感謝いたします。

 愛する医者ルカによる福音書12章29節から31節で、「あなたがたも、何を食べようか、何を飲もうかと考えてはならない。また、思い悩むな。それはみな、世の異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要なことをご存知である。ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。」とあります。実習を通して、わたしたちは時に躓き、転び、立ち上がれないほどの痛みを経験することもあると思います。しかし、いついかなるときでも、かみさまは、わたしたちが求めるものを知っておられ、その痛みを癒し、また歩き始める助けをしっかりと与えてくださるでしょう。全ての出来事がかみさまのご計画のもとでの学びであると感謝し、かみさまを信頼し、「看護の灯」を受け継ぎながら、いま感じている心の温かさをいつまでも忘れることなく精進致します。

 「看護」という文字が表すように、この手と、この目と、この心で、患者さんの幸せを祈りながら護り、大きな愛と思いやりと微笑みをもって、信頼される医療従事者に成長できるよう、日々、努力致します。そして、「最善を尽くし、一流であり続けられる」よう、知識・技術・態度を磨き、それぞれの看護観を深めながら向上して参ります。

 四季の変化に富む中で、夏の厳しい暑さも冬の寒さにも耐え抜いて花が咲くように。喜びも、励ましも、悲しみも、苦しみも、全てを糧にし、わたしたちがそれぞれ胸の中に根付いている一輪の花を、愛情いっぱいに美しく育てていくことができますように。

 マタイによる福音書11章28節。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」。世界中で苦しむ全ての方々に癒しのみ手が差し伸べられますように。そして、これから始まる実り多き実習の中で、全ての仲間と常にかみさまが共にいてくださり、目標に向かって、互いに助け合い、支え合いながら、感謝の気持ちを忘れず看護の道を歩み続けることをここに誓います。