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新任教員紹介

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今年度4月より、新たにスチュアート・ギルモー教授(生物統計学・生物情報科学分野)が着任しました。

ギルモー教授 自己紹介メッセージ


 「生物統計学」と「生物統計学実習」の担当教授のギルモー・スチュアートです。東京大学で
7年間教鞭を執った後、今年4月よりこちらに赴任しました。ニュージーランドで生まれ、英国とオーストラリアで育ち、数理物理学、公衆衛生学、統計学の学位を取得しました。私はHIV / AIDS患者や、注射器使用薬物常習者、性労働者、非行や虐待の危険にさらされている青少年など、社会から疎外された人々の健康に重点的に取り組むクリニックや研究所で10年間働いておりました。

私の研究分野は、健康格差、医療制度及び医療政策の定量的評価、重大な健康問題を対象とした医療介入分析研究における統計学的手法の使用です。私たちが直面している健康問題はより複雑で解決困難になっており、また人類社会が疫学転換、人口転換の結果に向き合う上で、どのような医療介入や政策が機能するのかを理解するために、より高度な統計学的手法が求められています。世界中の医療制度が直面している多様な問題を捉えるため、私は典型的な統計学的手法、ベイズ統計学、模擬分析を組み合わせた分析手法を使用しています。統計学的手法の適切な使用をもって、医療介入の分析、政策の評価、現代医療制度が直面している保健課題への理解が得られると確信しており、私は、全ての人々の健康を増進するため、国内外の政府関係者、臨床現場、政策グループとの共同研究に関わっています。

また私は、統計学はすべての人が利用可能であるべきだと考え、高度な数学や統計学の知識がない学生でも理解し使いこなせるような方法で、統計学を教えるよう心掛けています。学生が職場で簡単に統計学を使用できるよう指導し、そして臨床現場や政策決定の場では共同研究者に統計学的概念を明確かつ簡潔に伝えることにより、公衆衛生において日々重要さを増すこの分野を解明・解説し、誰もがその価値を認識し、政策や健康目標の発展のために自主的に使用できるような国内外の公衆衛生環境に貢献したいと思っています。 

つまり、現代の医療制度の膨大な情報をより理解することができれば、人々の健康をより増進することができる、私はそうしたことを聖路加国際大学公衆衛生大学院にて取り組みたいと考えています。

ギルモー, スチュアート