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新任教員紹介

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8月より、新たに佐藤聡美講師(健康・行動科学分野)が着任しました。

佐藤講師 自己紹介メッセージ


 

はじめまして。公衆衛生大学院の健康と行動科学部門の講師の佐藤聡美と申します。アメリカのワシントン州にあるベルビュー・コミュニティ・カレッジを卒業してから、お茶の水女子大学の臨床心理学の領域において修士号と博士号を取得しました。臨床心理士の免許も持っています。こちらに赴任する前は、小児がん専門の臨床心理士や研究員として国立成育医療研究センターに10年間おりました。この時期には、アメリカのセントジュード小児研究病院のインターナショナル・アウトリーチ・プログラムで小児がんの臨床と研究のトレーニングも受けています。

 私の研究の中心的テーマは、小児がんの治療による晩期合併症としての認知機能について調べることです。日本国内の23施設と協働して、がん治療がどのように長期的な認知機能の状態に影響を及ぼすか、について調査をしています。小児がんの子どもたちに認知機能の検査を実施することで社会的行動を評価したり、知的な能力を測定したりしています。これらの結果は教育支援や個別の指導計画に反映されたり、結果に基づいたカウンセリングが本人や家族に提供されたりしています。

 私の研究が示すように、健康と行動科学の領域は、人々の生活を向上させる可能性をもつ新たな行動を促すために、ヘルスケアの文脈で主要な社会科学の理論と革新的な研究方法を用います。行動科学は、個人の思考、感情、情動、行動の理解と影響に関わる心理学とも密接に関連しています。修士論文において、この領域に関心のある学生は、個人と社会が健康と幸福に及ぼす影響について調べるテーマを発展させることができます。

 私は公衆衛生大学院の教員として、学生が専門家あるいは研究者としての質の向上を追求するよう促し、国内外のヘルスケアに貢献したいという目標が達成できるように手助けしたいと思います。