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2020年度学位記授与 看護学部長 祝辞(2021年3月10日)

看護学部長 吉田 俊子

看護学部を卒業される127名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
また、本日まで学生を物心両面で支えてこられた、ご家族の皆さまに心よりお喜びを申し上げます。

聖路加国際大学は、本年度、看護教育100周年を迎えました。本学の卒業生は過去100年の間、わが国の看護学、看護教育の発展に大きく寄与してきました。この看護教育100周年において、新型コロナ感染症によって、社会全体がこのような事態に遭遇したことは非常に残念な思いです。この状況は改めて、健康問題がいかに人類の脅威であるかを突き付けたといえます。看護は何を行うべきか、何ができるのか、どのようにできるのかを常に考え、何よりも実践すること、その重要性を看護職自身が深く認識する機会となったといえます。

超高齢社会を迎え、生涯を通じての健康をいかに保っていくのか、看護職が果たす役割は益々重要となっています。様々な国や地域、多様な場でその力を発信していくには、理論や科学的根拠に基づいた正確な判断と高い技術力だけでなく、人間への深い理解と温かな眼差しが求められます。

皆さんは、聖路加の学びを通して、「知と感性と愛のアート」である看護、キリスト教精神に基づく隣人愛、常に相手を思う心を深く学ばれました。

看護がすぐにそばにあることは、人々が豊かな人生をおくることにつながります。その豊かな人生を育むために、看護職は学び続け、考え、そしてなによりも行動をしていくことが大切です。これからも、みなさんは、自分の持てる力、自分という媒体をどのように活かしていけるのか考え、相手を思いやり、果敢に看護職としての歩みを進めていってほしいと思います。

皆さんが、多くの出会いと豊かな時間に包まれて、次世代を担う看護職として成長していかれることを心より祈っております。