2022年度 入学式祝辞 看護学部長(2022年4月2日)
看護学部長 吉田 俊子


新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、このよき日を迎えられたご家族の皆様にも心よりお祝いを申し上げます。本学の看護教育は、2020年に100周年を迎えました。卒業生は、様々な時代の変遷、社会の影響を受けながら、わが国の看護学、看護教育の発展に大きく寄与してきました。
看護教育100周年を迎えた年に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生し、その脅威が現在も続いています。健康問題が社会に与える多大な影響、そして看護の重要性を改めて感じる日々です。情報やコミュニケーションなどの分野でも大きな変化がもたらされています。これからの看護は、多様な分野と連携し、新たな看護を創造していく力が一層求められると思います。
看護の実践には、理論や科学的根拠に基づいた適切な判断と高い技術力のみならず、人への深い理解と温かな眼差しが基盤となります。キリスト教精神に基づく深い隣人愛「その人に関心をもって思いやること」は、聖路加の教育の根幹となるものです。
キリスト教に触れる機会として、学期中の毎週水曜日に、学生主体の企画によるチャペルアワーを行っています。ぜひご参加ください。
皆さんは、これからスタートする大学生活への期待とともに、新たな学びに不安もあると思います。教職員、そして様々なリソースは学生のすぐ傍にありますので、積極的に活用してください。他者と共にあることを大切に、自分という媒体をどのように活かしていけるかを考え、探究心を持って聖路加での学びを進めてほしいと願っています。