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2021年度学位記授与 看護学部卒業生代表 答礼のことば(2022年3月10日)

看護学部 大田慧和

 暖かな日差しの下、桜の蕾も膨らみ春の訪れを感じる季節となりました。COVID-19第6波が猛威を振るう中、本日は私たちのために学位授与の場を設けていただきましたことを、堀内学長をはじめ諸先生方、職員の皆様に卒業生一同より感謝申し上げます。
 思い起こせば4年前、自分の将来像へと一歩近づいたことを確信しながら聖路加国際大学に足を踏み入れました。素晴らしい先生方の下、志ある学友達と共に学んだ時間はとても貴重なものとなりました。2年生の実習後、COVID-19により私たちの学びは大きく変化しました。感染者・重症者の増加により医療が逼迫するとともに、領域別実習は代替実習へと移り変りました。しかし、先生方が親身になって温かい言葉をかけてくださり、また適切な助言をいただき学習を継続することができました。さらに、歴史的に類を見ない状況に直面したことで、自らの看護実践力を何度も振り返り、自己課題や理想の看護像を深く考えるきっかけとなりました。また、学友達の看護観に触れる機会も多く、自分の固定概念に気づき、チームで医療を行うことの大切さを学びました。それとともに、様々な人の協力をもとに学業が成り立っていることを身にしみて感じ、4年生の臨地実習では看護ができる幸せや楽しさを改めて実感しました。なにより、感染症蔓延により学業に制約があった中で4年間の学習を完遂できたのは、どんな時でも私たちを導いてくださり、時には人としてのあり方をご指導いただいた先生方、短期間でオンラインでの講義や実習を整備していただいた職員の皆様、少しでも病棟での学びを得られるようにご協力いただいた病院スタッフの皆様、実習生を受け入れてくださった患者さん、そして生活をサポートしてくれた家族のおかげです。多くの方々に支えられながら学びの機会をいただけたことはとても恵まれたことであり、深く感謝しています。
 私たちが看護師として働く今後は、終息の予測できない感染症の蔓延により専門的な知識・技術が求められる一方で、少子・超高齢社会により多様な場所において個々のニーズに合わせた医療・看護が必要な時代となると考えます。その中で、本大学で培った柔軟性、協調生、多角的な視点と深い思考力は私たちにとって大きな強みとなると確信しています。私たちは看護への一歩を踏み出したばかり、いわば、聖路加でたくさんの愛を受けて芽吹いた蕾の状態です。そして、今後は自ら看護を探求し、組織・社会の中で求められる役割を果たし、看護の発展に寄与すべくそれぞれが自分らしい花を咲かせられるよう邁進する所存です。さらに、患者さんの一番近くにいる医療者として一人ひとりの声に耳を傾け、深い愛を持って人間を理解し、聖路加の精神である「知と感性と愛のアート」を体現できるよう精進いたします。
 最後に、今日まで私たちを支えてくださった諸先生方、職員の方々に心より御礼申し上げ、皆様の一層のご活躍と聖路加国際大学の更なる発展を祈念し、答礼の言葉とさせていただきます。