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2020年4月入学生対象の入学式および祝福式を執り行いました

2021年07月08日

7月3日(土)午前10時、昨年、新型コロナウィルス感染症の影響で入学式が行われなかった看護学部2年生と学士編入4年生のため、感染予防対策を講じて「入学式」と「看護実習生の祝福」を、アリス・C・セントジョン メモリアルホールにて執り行いました。入学式では堀内学長の「歓迎の挨拶」に続き、チャプレンからメッセージが贈られました。

「看護実習生の祝福」は実習に臨む看護学部生が、建学の精神である「キリスト教の精神」に則り、「知と感性と愛のアート」である看護を、人としてまた看護専門職者として、高い倫理観と責任感をもって隣人愛を実践することができるように、神のお導きを覚えるひとときを持つことを目的としています。

教職員が見守る中、128名の実習生にチャプレンから一人ひとりが祝福を受け、キャンドルを灯しました。その後、吉田看護学部長より「励ましの言葉」が贈られました。実習生代表の大久保 七花さんによる「誓いの言葉」をご紹介します。

誓いの言葉 大久保 七花

 私たち2 年生は5 月と6 月にそれぞれ半日ずつという短い時間ではありましたが、無事に初めての臨地実習を終えることができました。昨年度は新型コロナウィルスの感染拡大によって、臨地実習のみならず学内で同級生と学ぶこともままなりませんでした。特に前期は同級生の顔も声も分からず、心細く不安でいっぱいだったことをよく覚えています。旧約聖書の箴言の19章21 節に「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。」とあるように、様々なことを思考し自分で選択したように思っていても、それは神さまの計画のもと導かれていたりするものだと私は考えます。聖路加国際大学の学生になることも、この未曾有の状況下で看護を学ぶことも全て神さまの計画によるものなのだと思っています。

 私が大切にしている聖書の箇所のひとつに「体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、濁っていれば、体も暗い。だから、あなたの中にある光が消えていないか調べなさい。あなたの全身が明るく、少しも暗いところがなければ、ちょうど、ともし火がその輝きであなたを照らすときのように、全身は輝いている。」(ルカによる福音書11 章34~36節)というものがあります。この場合の光とは神さまの言葉だと私は解釈しています。物事を純粋に、単純に見つめ、み言葉を光として受け入れなさいということだと思います。例え忙しい日々であったとしても、私たちを見守っていて下さる神さまの言葉に耳を傾け、光が消えないよう謙虚に過ごしていきたいと思っています。

 臨地実習では様々なことを見学、経験させていただき、それらが今まで授業などを通して身につけてきた知識や看護技術と結びつき、理解が深まるとともに、学内では得ることのできない貴重な学びを得ることができました。そして何より、憧れた看護の世界に足を踏み入れたのだという実感が湧きました。その一方、患者さんに看護技術を提供するとなると上手くいかなかったり、患者さんの問いかけに上手く返答することができなかったりと自分自身の看護技術の未熟さや知識不足を痛感しました。今回生じた自己の課題や反省を次回の実習に活かしていきたいと思っています。また、今後臨地実習の機会が増え、「慣れ」が生じてくるかもしれませんが、自分が看護の道を志した時の初心を忘れず、謙虚に物事をまっすぐ見つめることのできる澄んだ目の持ち主でありたいと思いました。

 最後になりましたが、この状況下において、私たちの実習を受け入れて下さった患者さんや病院スタッフの方々、私たちの学びを支えて下さった先生方や家族にこの場をお借りして感謝申し上げると共に、私たちを実習に遣わせて下さった神さまに感謝と讃美を献げます。
私たち2 年生は、9 月には看護展開論実習を控えております。どうか、私たち一人ひとりがさらに充実した学びを得ることができますようお導きください。この祈りを主イエス・キリストのみ名によってみ前にお献げいたします。アーメン