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看護実習生の祝福を行いました

2022年07月20日

7月16日(土)午前10時30分、看護学部2年生と学士編入3年生を対象とした「看護実習生の祝福」を、感染予防対策を講じてアリス・C・セントジョン メモリアルホールにて執り行いました。

「看護実習生の祝福」は実習に臨む看護学部生が、建学の精神である「キリスト教の精神」に則り、「知と感性と愛のアート」である看護を、人としてまた看護専門職者として、高い倫理観と責任感をもって隣人愛を実践することができるように、神のお導きを覚えるひとときを持つことを目的としています。

チャプレンからのメッセージの後、教職員が見守る中、130名の実習生にチャプレンから一人ひとりが祝福を受け、キャンドルを灯しました。その後、吉田看護学部長より「励ましの言葉」が贈られました。実習生代表の桝本さとみさんによる「誓いの言葉」です。

誓いの言葉 桝本さとみ

 今日、こうしてこの場に、共に看護を志す仲間を集わせてくださったこと、そして、今までの臨地実習を無事に終わらせてくださったことを心より感謝いたします。また、今日ここに集えなかった仲間にも神様の豊かなお恵みをお与えください。

 私達が聖路加国際大学に入る1年前に新型コロナウイルスが流行しました。医療の道に進みたいと思いつつも、メディアなどで患者のために、また、これ以上感染が広がらないようにと、見えないウイルスと闘う医療従事者の姿を見て未来の自分の姿と重ならず不安になったこともありました。しかし、看護師になりたいと誓ったあの日から道を外れることなく神様のお導きの通りに聖路加国際大学に入学し、昨年はコミュニケーション実習、そして今年度は基礎看護技術実習に行くことができました。これらの臨地実習からは患者一人一人に個別性があることを学び、そして、患者の数に合った看護の行い方があるということを学びました。また、患者との会話の中から患者の背景にある意を汲み取り、その患者に合った看護を行う看護師の姿を間近でみて、いつも患者を主役として物事を考える鋭い感性に心を打たれ、深い学びをさせていただくことができました。そして、何よりもずっと憧れていた看護の世界に一歩踏み出せたのだという実感を抱く事ができました。

 私が心にとめる聖書の箇所の一つに、「あなた方は地の塩である。だが塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。」とあります。私はこの聖書の箇所について、生まれたときから神様から与えられ続けている力を光として人々に発揮することで、生き生きと生き続けることができると理解しています。私達一人一人が神様から与えられた力を十分に発揮し、愛の精神をもってその力を十分に発揮したいと思います。

 最後に、コロナ禍という未曽有の状態の中にも関わらず実習を支えて下さったスタッフの方々と先生方、今までの実習で出会った患者さん、共に励ましあった友人達、日々心身のサポートをしてくれた家族にこの場をお借りして改めて感謝を伝えると共に、このような機会を与えて下さった神様に感謝と賛美を捧げます。秋には看護展開論実習が控えております。これから始まる実習の中で、私達の中にある感性を磨き続け、まだ乏しいながらも学んだ知識を十分に発揮し、愛をもって患者さんと接し、実り多き実習にすることができますように。また、神様の助けによってこれからも感性と知識を磨き続け、「最善を尽くし、一流であり続ける」看護師になれるよう、日々、精進することをここに誓います。