大学院生 金子あや

金子あや

臨床に軸足を置いた教育の専門家でありたい

Why St. Luke's?ルカじゃなきゃダメ!でした。

聖路加国際大学を卒業後、聖路加国際病院に就職し、外科病棟で8年間働きました。3年目から新人教育に携わり、7,8年目にTN(Teaching Nurseの略。聖路加国際病院オリジナルの認定制度で、部署の新人教育やプリセプター制度などを担当するための研修を修了した看護師)になり、部署全体の教育に関わるようになったことで、臨床で教える力がもっとほしいと思うようになりました。さらに、次のキャリアをどうするか考えていた時期に、聖路加にCNEコース(看護教育学上級実践・クリニカル・ナースエデュケーターコース)が新設されたことを知り、受験を決めました。

私は臨床が好きで、まだまだ病棟で学ぶことが沢山あると思っています。臨床に軸足を置いた教育の専門家であり、自らも看護研究を行って臨床に必要なエビデンス生成に関わる、というCNEのあり方にすごく魅力を感じます。
大学病院と付属の大学とで連携して看護師のキャリアアップを考えていくようなプロジェクト等は他でもありますが、修士課程で学ぶというのは、新しい試みだと思います。


Start Here.こうして私はルカ生になりました。

1年前の秋くらいから大学院受験を意識しはじめました。過去問は大学窓口に見に行きました。

【英語】
聖路加の教育センターと本学教員の田代先生が行っている英語論文を読むコース(外部の方も受講可能)の初級、上級編を受講しました。仕事終わりの夜に2時間くらい、5回×2コースで10回程度です。
なにせ受験英語の勉強が久しぶりでしたので、まずそこから勉強する習慣をつけ直しました。
初級編では、文法も含めて基礎的なところを。上級編では先生が持ってきてくれた論文をみんなで読みました。教材が残るので、あとでそれを読み直しながら自習しました。
あとは医療英単語を、いわゆる単語帳みたいなものではなくて英語の医療に関する読み物を買い、読んでいました。
それから、疲れて時間がないときにも少しでも英語に触れられるように、録画した教育テレビの英語の番組を観ていました。

【小論文】は医療系の読み物(雑誌)等を少し読んだくらいです。そうすると、今の動向がわかります。

【面接】は願書に書いた内容を読み直すことを行いました。


Campus Lifeわたしのルカ生活。

「新人看護師が自ら学ぶ意欲を促進するための教育支援」というテーマで研究しています。
自律性やモチベーションを高める研究は多いですが、病院の新人看護師の教育や、学部生の実習実習教育に関する教育支援のフィールドにおける類似の研究はまだ多くはありません。さらに、臨床教育でも学習者中心の考え方が大切だと感じていまして、新人看護師教育における私自身の実習での教育実践を振り返って研究を進めています。

聖路加の大学院は、学生ラウンジが他の専門領域と一緒ですし、授業でも領域を超えてグループで課題に取り組むことが多く、空き時間に他の領域の学生とディスカッションや協働しながら、領域横断的に学び成長できる環境にあります。

朝9時25分の1限から夜8時20分の4限まで授業がある日もあれば、休みの日にPCルームやラウンジや図書館で勉強をしたりするときもありますが、とても充実しています。


I love Nursing.看護がすき。

卒業後は聖路加国際病院に戻り、働く予定です。
部署横断でも個別の部署でも、新人教育に限らず、看護教育実践の運営に関わっていきたいと思っています。
2014年から聖路加国際病院におかれた学部実習担当者(病棟において学部生の実習教育を担当する看護師)やTN、看護管理者、大学教員、プリセプター、教育センターなどと協働して、大学・病院全体の教育をうまく進められるようコーディネートしたいと思います。

日々実践して、評価をして、研究して…と、試行錯誤をしながらになると思いますが、大学院での学びを相手に合わせた形で臨床でアウトプットしていきたいです。

大学院看護学研究科修士課程看護学専攻上級実践コース2年:金子あや


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