看護学部 2017年入学 学士編入 秋元夏海

身近な人が精神疾患を患ったことをきっかけに、人々の健康や幸福といったことへの関心を強くしました。また、前職での経験も看護を目指した大きな理由です。私が働いていた児童養護施設には、様々な理由で子ども達が共に生活しており、その入所の背景には健康問題や貧困など個人・社会の複合的な問題があることを知りました。よりよい地域社会の中で子どもが健やかに成長していくことは、誰しもが願うことではあると思いますが、施設の子どもたちがたくましく成長していく姿にその思いを強くしました。今後もこのような課題に関わっていきたいと考えた際に、人々の健康を支え、人々が健康に過ごすことのできる地域社会、環境づくりに保健師として携わっていきたいと考ました。

私が聖路加を選んだ大きな理由は2年間で看護師の資格が取得できるということです。保健師を目指しており、その方法として、4年制の大学への入学を考えていました。しかし2年のコースがあることを知り、同じ4年間の中で、大学院での保健師取得にチャレンジできることは、学びを深めていくためにとても大きな魅力だと感じました。また、学士編入が30名と多く、セカンドキャリアを看護で歩もうとしている者への理解が大学にあること、様々なバックグラウンドを持つ者同士で学ぶことができる環境であるということも聖路加を選んだ理由の一つです。学費の面や、遠方であることなどの不安もありましたが、看護師である義母や、聖路加を知る周囲の方が「看護」を学ぶ環境として薦めてくれ、聖路加で看護を学びたいと思いました。

【小論文】
特に対策はしていませんが、他校も受験させていただいていたので、限られた時間の中で論述するということを感覚として持って試験に望めたことはよかったと思います。時間を決めて論述するという練習が良いのではないかと思います。
【面接】
想定される一般的な質問に対する回答を用意するということを準備として行いました。特に志望動機を整理しておくことは意識し、ノートに書いたり、願書で提出した内容を見返したりしました。当日の面接では事前に準備していたものと大きく質問は異なっていなかったので、準備していて良かったと思います。当日は、自分自身の言葉で伝えることを意識して面接に臨みました。

講義や実習は大変忙しく、一つ一つ乗り越えていく事に必死ですが、先生方の熱のこもった講義や、実習での患者さんとの出会い、看護師の方からのご指導をいただき、改めて学ぶことの楽しさを感じています。看護過程や根拠を考えていくという思考過程はとても大きな学びでした。今は早く働きたいという気持ちが強くありますが、患者さんに頂いた言葉で「最後は人だよ」という言葉があります。この時間は自分自身をゆっくり振り返ることのできる貴重な時間でもあると思うので、患者さんの多様な人生観や価値観を尊重できる看護師になれるよう、大切に過ごしていきたいと思っています。

大学院への進学を考えています。

看護の道を志望される理由は様々であると思いますが、聖路加には様々な背景、人を大切にしてくれる環境があります。私は共に学ぶ友人たちからいつもよい刺激をもらい、支えになってもらっています。また先生方にも、今後のキャリアや授業での悩みなど様々なことを相談に乗っていただいたり、先輩も気にかけてくれ声をかけてくれたりと距離が近く、アットホームな雰囲気の学校です。夏ごろにあるオープンキャンパスでは、直接先生方や、在校生に話を聞けるので、おすすめしたいです。
また、2年コースと覚悟して入学しても不安や悩みはあります。私の場合、家族がとても協力してくれていますが、同時に負担をかけているということは気がかりでもあります。大切な方と話をされてより良い選択になることを応援しております。