イベント情報

公衆衛生学研究科キャリアパスウィークを開催しました

公衆衛生研究科の学びを通して得られる知識や技能は、さまざまなキャリアを切り拓く可能性があることを知ってもらうため、キャリアパスウィークと題して、公衆衛生分野の第一線で活躍する方を講師にお招きして、6月、7月に4週連続のキャリアセミナーを対面+オンライン配信にて開催しました。

Week 1(6月23日・金曜日) 国連児童基金(ユニセフ)
Week 2(6月30日・金曜日) NPO法人ASHA
Week 3(7月7日・金曜日) 臨床研究コンサルタント
Week 4(7月14日・金曜日) 世界銀行・欧州復興開発銀行

Week 1: 6月23日(金) 国連児童基金(ユニセフ)
東京事務所 代表 ロベルト ベネス 先生

ユニセフは世界の子どもたちの命と健康、そして権利を守るために、190以上の国と地域で活動している国連機関です。今回の講演では、現在の世界の子供たちを取り巻く環境、特にCOVID-19の子供たちへの影響について、そして必要な人道支援などのユニセフの活動についてお話しいただくと同時に、ユニセフなどの国連機関で働くために必要なスキルやキャリアパスについてたっぷりお話しいただきました。参加した学生からはユニセフの活動やキャリア形成についてたくさんの質問があがり、ベネス先生にはセミナー終了後も一人一人丁寧にご対応いただきました。

     
  • 参加した学生の声

    「全世界の課題について学ぶことができ、とても有意義な時間でした。」

    「UNICEFの活動内容や世界の現状を知ることができた。また、子どもや若い世代にとっての喫緊の課題や対処法を伺うことができ、今後の自身の学びや活動に繋げていきたいと感じた。貴重な機会を頂きましてありがとうございました。」

    「十分な説明とQAの時間をとって頂けたことでユニセフの役割、実際の業務について確認することができた。」

    “It is always great to learn and re-learn about things that we think we know much about. In this case, the seminar taught many important aspects of career development (possible). However, it also sends out a message that there are many pathways to take as a public health professional in international development and such opportunities should be taken for granted.”

    “Thanks for such a great presentation. It made me realize that I have to make some time to think and plan about my future career path. Especially during the last part, I found that I have to strengthen some skills and my abilities.”

Week 2:6月30日(金) NPO法人ASHA 
代表 任 喜史 先生

ASHAはネパールでテクノロジーとコミュニティの力を活用した医療支援を行う非営利団体です。ネパール、特に山岳地域は、医療資源の不足や住民のヘルスリテラシーの低さにより、生活習慣病、感染症、高い乳幼児死亡率などの多くの問題を抱えています。ASHAは現地への資金供給や直接の医療サービスの提供ではなく、問診アプリや医療情報管理ソフトウェアなどの提供やその導入サポートを無料で行うことで、地域自走型医療提供モデルの仕組みづくりを支援しています。この活動が認められ2021年にASHAは国際保健・グローバルヘルス分野の次世代リーダーを発掘・育成するアワード「Vision Hacker Award 2021 for SDG3」で大賞を受賞しました。任先生は、ASHAの代表であると同時に、外資系コンサルティングファームでのビジネスコンサルタントという顔もお持ちです。今回の講演では現在のASHAの活動に加え、任先生自身のMPHとの出会いから問題解決のプロフェッショナルであるビジネスコンサルタントの知識と経験を活かしたグローバルヘルスへの貢献について、そして今後の展望について、熱心にお話しいただきました。

     
  • 参加した学生の声

    「ネパールの医療環境や生活状況が日本とは大きく異なる中で、本当に必要な人に必要な医療物資をどうしたら届けることができるか、非常に考えさせられるご講演でした。現地の様子がよく伝わり、大変勉強になりました。有難うございました。」

    「今まで製薬会社以外のことを知らなかったので、MPH取得中~取得後にこういうキャリアが描けるのか、学校で学んだことはこう活かせるのかというのを実感することができ、大変勉強になりました。貴重な機会を与えていただきありがとうございました。」

    「ASHAの活動内容は本当に興味深いです。今後このような活動に取り組んでみたいです」

    "Very informative and our questions were addressed nicely"

Week 3:7月7日(金)  臨床研究コンサルタント 
京都大学 特定助教 比良野 圭太 先生

比良野先生は、腎臓内科医として臨床に従事するとともに、病院で実施される臨床研究を指導する臨床研究コンサルタントとしてもキャリアを重ねてこられました。医療現場で働く人たちが仕事の中から発見した臨床研究の種を、適切な方法論で遂行できるよう、専門領域・職種にこだわらず親身なサポートを提供されています。現在は、「病院の診療業務」と並行して、「大学の教育活動」、「洛和会学術支援センターの学術支援アドバイザー」として、臨床研究の構想、研究デザイン立案、統計分析、また論文執筆の指導など、臨床研究のトータルフェーズにおいて研究を支援されています。今回の講演では「臨床研究分野におけるこれまでのキャリア」と題して、医師、教育者、研究者(コンサルタント)としてこれまで歩んでこられたたキャリアパスについて、ご自身の経験談や今後の計画も交えながら、たっぷりお話しいただきました。

    
  • 参加者した学生の声

    「自身が目指したいと思っている道へのアドバイスや質問への返答をいただき、非常に有益な内容でした。ご講義ありがとうございました。」

    「研究テーマをなかなか自力で見つけられないことに悩んでいましたが、今の自分にできること、やるべきことがわかったので良かったです。」

    「とても刺激的でした。知的好奇心を追い求めながら重ねるキャリアがとても魅力的なロールモデルに見えました。」

    "The presentation was very interesting and informative to me. As I am also interested in conducting clinical research for my academic career, Dr. Hirano's advice on finding areas of strengths was very useful. Thank you very much."

Week 4: 7月14日(金) 世界銀行・欧州復興開発銀行 
世界銀行 上級対外関係担当官 大森 功一 先生 保健専門官 中山 莉彩 先生
欧州復興開発銀行 東京事務所 対外連携ヘッド 森嶌 洋子 先生 環境持続性局AMRポリシーアドバイザー 市川 伸子 先生

世界銀行・欧州復興開発銀行は貧困削減と持続的な経済や社会の成長の実現に向けて、途上国政府に対し融資、技術協力、政策助言を提供する国際開発金融機関(MDBs: Multilateral Development Banks)です。
世界銀行は第二次世界大戦後の先進国の復興と発展途上国の開発を目的として1946年より活動を開始し、文字通り“世界の銀行”として開発途上国の異なる発展段階や多様な資金需要に応じて幅広い援助を行っています。
欧州復興開発銀行(EBRD:European Bank for Reconstruction and Development)は、1991年の設立以来、旧ソ連の中東欧諸国および中央アジア及び北アフリカ地域等の市場経済への移行支援並びに民間プロジェクトへの投融資を行っており、最近ではウクライナに対する支援やトルコ地震の災害復興支援等で積極的な役割を果たしています。今回のセミナーでは、両行の活動紹介やキャリアに関する情報に加え、世界銀行での保健専門官の役割、EBRDでの薬剤耐性(AMR)の取り組みについてもお話しいただきました。また世界銀行の採用プロセス、奨学金プログラムについても詳しく教えていただきました。参加した学生からは、国際機関でのキャリア形成に関する熱心な質問がたくさん上がりました。

    
  • 参加した学生の声

    「大きな組織のセミナーを2つ同時に聞けるとても貴重な機会となりました。国連と銀行の役割について、またその中で保健分野のキャリアについて伺うことができ、具体的なイメージをすることができました。」

    「銀行の視点からどのように保健分野で国際貢献できるかを知ることができてよかった。」

    「英語や専門性、途上国の経験、プレゼン力、リーダーシップ力までは確かにと感じましたが、気力と体力というのは少し意外でした。どんなに専門性があっても、気力と体力がなければそれを生かせないのだろうと思うと、どの仕事も同じだと改めて感じました」