大久保 暢子 教授
形態機能学アクティブラーニング
人のからだの構造と機能を能動的に学ぶ
本学は、「人のからだの構造と機能を学ぶ科目:形態機能学」を看護教員が教授しています。なぜなら形態機能学は、看護の対象である人を理解するための基本的知識であり、からだの知識をどのように看護ケアに繋げていくかを実践例から伝えられるのは看護教員だからです。
そのからだの構造と機能を学ぶ教育方法として、以下を重要視しています。
知識提供型の講義ではなく、学生が授業の中心となって予習してきた内容をアピールしたり、チームで考えた内容を説明するTeam Based Learning方式を取り入れています。
これは、学生が自ら学び、他学生の考えも共有しながら学びを深めていく能動的な授業方法であり、学生からも「楽しい授業」として人気があります。さらに、看護系大学では稀な7週間にわたる長期臓器実習を行い、言葉の暗記や一次元、二次元の平面図でのからだの理解ではなく、三次元による立体的なからだの理解、さらに臓器同上の繋がり、位置関係の理解を目指しています。
また、自分のからだを使って実地体験演習を行い、自分のからだがどのように息をし、食べ、排泄しているのかを自分のからだでの体験と自学した知識を統合しながら学んでいきます。
この授業内容と方法は、国内の看護系教育機関にも普及しており、過去5年で延べ70人以上の看護教員が見学に来ています。