イベント情報

公衆衛生学研究科キャリアパスウィーク2024(第1弾)を開催しました

公衆衛生学研究科では公衆衛生の学びを通して得られる知識や技能は、さまざまなキャリアを切り拓く可能性があることを伝えるため、毎年公衆衛生分野の第一線で活躍する方を講師にお招きしキャリアセミナーを開催しています。7月に「GSPHキャリアパスウィーク2024第1弾」と題して2週連続のキャリアセミナーを対面+オンライン配信にて開催しました。

「GSPHキャリアパスウィーク2024第2弾」は、1月~2月の開催を予定しています。

Week 1:7月5日(金)一般社団法人海外コンサルタンツ協会:開発コンサルタントの活動とキャリアパス

(一社)海外コンサルタンツ協会人材養成・研究会・広報業務 マネジャー 河野 敬子 先生 
(株) コーエイリサーチ&コンサルティング 保健医療・社会保障部 コンサルタント 平野 いずみ 先生

開発コンサルタントとは、途上国で現地の人と共に活動しながら、最前線で政策提言や技術協力を担うプロフェッショナルです。日本の政府開発援助(ODA)の予算を受けたJICAや国際機関などの援助計画を実行につなげる日本企業に在籍し、国内に拠点を置きながら、定期的に現地を訪れて活動します。セミナーでは、海外コンサルタンツ協会の河野先生からODA、JICA、開発コンサルタントの役割の違いや開発コンサルタントの仕事の内容やキャリアパスについてご紹介いただきました。また、実際にコンサルタントとして活動する保健師の平野先生から、現在かかわっているタジキスタンのプロジェクトについてご紹介いただくとともに、3人のお子さんを育てながら開発コンサルタントとして活動する苦労や秘訣、やりがいについて率直にお話しいただきました。

  • 参加した学生の声

    「現地での写真がたくさんあり、どのように活動されているのか、イメージがつきやすかったです。さまざまなタスクをさまざまなステークホルダーと共に行うのは、公衆衛生の神髄だと感じました。」

    「これまで知らなかった公衆衛生の仕事を知ることができ、とても勉強になりました。視野を広げることが出来たように思います。またキャリアパスやワークライフバランスの取り方という点でも、同世代の先生のリアルなお話を伺うことができ、大変参考になるとともに励まされました。」

    “I enjoyed the session, it was eye opening and I appreciated the used of personal experience. (新たな知見を得られて、楽しくお話を伺いました。個人的な経験を交えてお話しいただいたことに感謝します。)”

    “It was very interesting to hear about the careers of people in industries that I do not get to meet in my own life.(普段の生活では出会うことのない業界の人たちのキャリアを聞くことができ、とても興味深かったです。)”

Week 2:7月12日(金)
国連児童基金(ユニセフ)東京事務所:ユニセフの使命と活動・国連機関でのキャリア形成

ロベルト ベネス 先生 (ユニセフ東京事務所 代表)
ロビンソン 麻己 先生 (ユニセフ東京事務所 パブリック・パートナーシップ部 シニアアドバイザー)

ユニセフは世界の子どもたちの権利を守るために、190以上の国と地域で活動している世界有数の人道支援組織です。今回のセミナーでは、東京事務所代表のベネス先生から、COVID-19後に急速に変化する世界が抱えるポリクライシス(パンデミックや、紛争、貧困、人種差別、ジェンダー不平等、気候変動と自然災害、といった複合危機)に対し、ユニセフが子どもたちの命を守るという使命のためにどのような活動をしているか、実例を交えてお話しいただきました。そして同じく東京事務所でシニアアドバイザーを務めるロビンソン先生からは、国連機関でのキャリア開発についてお話しいただくとともに、ルワンダ、バングラデシュ、エチオピアでの活動経験や国際機関で働き続けるキャリアパスについてお話しいただきました。

  
  • 参加した学生の声

    「ユニセフの使命と役割、それを果たすための戦略および理念について、お二人からとても熱意のこもったお言葉を伺うことができ、大変感謝しています。」

    “It was precious opportunity to learn the activities of UNICEF including Tokyo Office.” (東京事務所をはじめ、ユニセフの活動を知る貴重な機会でした)”

    “The seminar doubled my desire to work with UNICEF. (ユニセフで働きたいという気持ちが倍増したセミナーでした)”

    “I listened to the experiences of UNICEF staff and had a great time. I was impressed that the staff, who work at a top-level organization in the world, always experience many things from foreign countries, learn new things, and continue studying. I felt that it is very hard for them to maintain and promote their positions. (ユニセフスタッフの方の体験談を聞き、とても楽しい時間を過ごすことができました。世界のトップレベルの組織で働くスタッフは、常に外国でさまざまなことを経験し、新しいことを学び、勉強を続けているのだと感心しました。そのポジションを維持し、推進していくことはとても大変なことだと感じました。)”