イベント情報

10月10日(木)MSD株式会社本社(東京都千代田区)にて出張講義を行いました

公衆衛生学研究科では、一般の皆様に公衆衛生について興味・関心を持つ動機づけとしていただくために、学校や企業などで開催される勉強会に教員が出向き、出張講義を実施しています。「公衆衛生」という言葉は少しわかりにくく遠い存在と感じる方もいらっしゃいますが、実は人々の生活のいたるところで結びつきがあることを教員がわかりやすくお伝えします。

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2024年10月10日にMSD株式会社の本社(東京都千代田区)にて「公衆衛生学の視点から人々の健康と社会を考える」というテーマで3名の教員が出張講義を行いました。

まず大出 幸子 教授(疫学分野)から、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というMSD株式会社のパーパスと公衆衛生学の共通点について触れながら公衆衛生の概要を説明するとともに、健康に関するあらゆる情報であふれた今日においてエビデンスレベルに基づいて「確からしい」情報を見極める方法についてお話ししました。次に大西 一成 准教授(環境保健学分野)は、人の健康は動物や自然環境と密接な関係にあり、すべてを総合的に良い状態にすることが真の健康につながるというワンヘルスの概念についてお話しするとともに、メディアやSNSなどで目にする健康に関する情報に振り回されないために人々がヘルスリテラシーを向上させることの大切さを伝えました。続いて安岡 潤子 教授(国際保健学分野)からは、国際保健とは国境を越えた健康格差の是正のための研究・活動であり、「誰も取り残さない/No one left behind」という基本理念のもとでさまざまな国際機関が協力し合い発展途上国を含む地球全体の課題解決にあたっていることを解説し、また聖路加での「国際保健学」の学びについて例を挙げて紹介しました。

第1部の講義には会場とオンラインを合わせて200名以上の方にご参加いただきました。第2部では公衆衛生大学院にご興味のある方を対象に、カリキュラムなど研究科の概要説明と個別相談会を実施しました。

ご参加いただいた方からの感想(抜粋)

・様々な分野の専門家の先生方のお話を伺うことができて、公衆衛生学に非常に興味を持ちました。

・公衆衛生学とは?健康とは?という基本的概念から説明いただき理解が深まりました。また、COVID-19など身近なものを例に挙げてくださり、自分事として考えることができました。

・自分の家族や友人など、身近な人もメディアやSNSの健康に関する情報に踊らされているのを見て歯がゆい思いを抱いていた。専門家の立場から、なぜそういったことが起きるかということをレクチャーしていただけてありがたかった。

たくさんの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。

今後も公衆衛生の大切さをより多くの方に知っていただけるよう出張講義を続けていきますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。
お問合せ先:大学事務課(公衆衛生学研究科担当)sph@luke.ac.jp

出張講義1

出張講義2