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COVID-19に関する本大学院の対応について

お知らせ

COVID-19感染拡大の影響により、生活のさまざまな場面で不安な状況が続く中、進学を検討されている方の中には大学院の教育への影響を心配される方も多いかと思います。特に本大学院への進学を希望される医師や看護師などの医療従事者の方々は、以前よりもまして忙しい状況にあり、通学することに懸念がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本大学院では学生に安心安全な学習環境を提供するため、オンラインでの授業を実施していますが、授業の質にどのような影響が出ているのか、ご心配な方にむけて、ここでは、COVID-19に関する本大学院の対応についてと今後の予定についてご説明します。

聖路加国際大学公衆衛生大学院は、専門職大学院として公衆衛生分野での指導的役割を担う高度専門職人材を養成する目的で2017に設立されました。開設当初より仕事に従事する社会人が通学しやすいように、全ての必修科目と一部の選択科目において、通学での受講のほかにe-learningでの受講が選択できるカリキュラムを提供してきました。

日本国内でまだCOVID-19の大きな影響が広がる前であった2020年2月、本大学院は公衆衛生への貢献として、また在学生の多くが医療従事者であることを考慮して、2020年度前期のすべての授業をオンラインで行うことを決定しました。すでにe-learningで授業を提供する体制が整っていたため、スムーズに移行することができ、おおむね満足のいく結果が得られています。学生の授業評価アンケートを行ったところ中間評価、期末評価ともに好評であり、また学生のパフォーマンス(テストや課題の成績)も以前と比べても大きな変化はありませんでした。すでにe-learning教材とその経験、また充実したオンライン学習システム(manaba)を持ち合わせていたことで、オンライン授業への移行を容易に行うことができました。また海外から日本へ留学する予定であった3名の外国人新入生に対しても、オンラインで国内の学生と同じ授業を提供しています。すでに入国している2年目の留学生にも同様にオンラインで効果的に指導することができています。生物統計学実習Ⅰのような実習科目はオンラインで行うことが難しいと考えられていましたが、今回の状況を受けてオンラインで効果的に授業が提供できるよう力を尽くしています。生物統計学実習Ⅰのオンライン授業について〔英文〕はこちらからご参照ください。

感染拡大の状況によっては2020年度後期についてもほとんどもしくはすべての授業を引き続きオンラインで実施することが求められる可能性がありますが、前期の経験をもとに、全教職員が力を合わせてオンライン授業による授業の質の低下がないよう尽力いたします。

2021年度以降状況が収束した場合には、以前のように通学(対面授業)とe-learningのいずれかを受講するという選択肢を提供できる形に戻す予定です。しかし仮にこの状況が長期化し、来年度以降もそれがかなわなかった場合であっても、授業の質が低下することはありませんのでご安心ください。本大学院はオンライン授業であっても、あらゆるツールと豊富な経験、そして熱意をもって対面授業に劣らない授業を提供してまいります。

そのため東京近郊以外にお住まいの方でも、本大学院のプログラムでは仕事を続けながら公衆衛生学を学ぶことができます。通学圏の都合で大学院進学を諦めている方はぜひ本大学院への進学をご検討ください。