もともと言語聴覚士として病院に勤務する中で嚥下障害に関心を持ち、その臨床研究を行い、国際的に成果を発表できるようになりたいと考え、聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科への入学を決意しました。入学前は自分のキャリアは臨床以外にないと考えていましたが、在学中に指導教員の指導のもとで「機械学習による嚥下障害のスクリーニングテストの開発」の研究で助成金をいただき、また論文が科学雑誌『Clinical Interventions in Aging』と『Stroke』に掲載される経験をしたことで、臨床以外でも患者さんに貢献できるキャリアがあることを知りました。
　現在は立命館大学で国の費用対効果評価制度における薬剤および医療機器の公的分析に従事していま
す。大学院で学んだ疫学、統計学、医療経済学、薬剤疫学の学びがなければ現在の仕事をすることはありませんでした。今後は研究者として、引き続き医療に貢献していきたいです。
　国際的な環境で、しかも仕事を続けながら勉強ができる場所は、国内では聖路加GSPHしかないと思います。講師陣も素晴らしく、人生のメンターに出会うことができました。

2023年3月