入学について

2017年度専門職学位課程修了生 サレヒン シャタ ジャラブさん

バングラデシュ出身 医師
バングラデシュ厚生労働省 疫学・疾病管理研究所(IECDR)疫学・公衆衛生専門家

知識・技術の習得のみならず、専門家としての意識も高まりました

現在、私はバングラデシュの厚生労働省における疫学専門家として、さまざまな疾病がどのように発生するかを調査しています。最近は、バングラデシュにおける新型コロナウイルスのパンデミック調査と封じ込めに取り組んでいます。公衆衛生大学院では、公衆衛生について総合的に学ぶことができました。中でも刺激を受けた授業は国際保健学で、内容の奥深さはもちろん、教員と学生が対話を重ねて双方向的に学んでいくプロセスも魅力的で、とても印象に残っています。そのほかにも疫学、国際感染症学、生物統計学、医療政策管理学など多様な分野から得た知見は、現在の実務にも大いに役立っていると感じています。学位を取得したのはCOVID-19パンデミック以前でしたが、「新興・再興感染症はごく短期間で世界中に拡散する可能性があり、疫学や疾病の研究者は不測の事態に常に備えておく必要性がある」ということを学ぶ機会を得られたことは非常に大きかったと感じています。将来的には公衆衛生学の博士学位を取得し、よりいっそう人と社会に貢献できる公衆衛生の専門家を目指したいと考えています。

2021年8月

サレヒンさん(写真中央)は2021年の第1回バングラデシュ疫学・公衆衛生学会にて、COVID-19パンデミックの最前線で活躍する人として表彰されました