教育

健康・行動科学分野

健康を行動から切り離すことはできません。行動が健康に寄与するとしても、人々が行動を変えるということはそう容易くありません。どうしてなのでしょうか。学生は健康行動に潜む決定因子と機序について理解するために、幅広い理論、研究、実践について学びます。また、演習においては、実際に使えるスキルの獲得とヘルスケアの介入方法の理解に主眼がおかれています。

科目

健康・行動科学

このコースでは社会的・政治的構造、文化的背景・環境、社会経済的な状態、コミュニティと組織的風潮を含む、健康の社会学的な決定因子に慣れ親しんでもらう。このコースを終える際には、学生は上記のトピックスに表されるような、ヘルスケアと疾病の結果におけるリサーチクエスチョンを組み立てることができる。

医療人類学

この科目では社会文化人類学とバイオサイエンスの交わりを、健康と疾病の文化的・社会的側面に着目して紹介する。このコースを受講する学生は、人類学的な観点で定義される文化や信条といった文脈の中での健康、病気、健康管理について、日本国内外の多岐にわたる健康行動の評価することができるようになる。この視点を理解することで、医療提供者と研究者が、健康向上のために患者中心の考えを軸とし、目的や用途に合った医療介入やインフラ整備を可能にする。

生命・医療倫理学総論

本科目では、倫理的な医療実践に必要な知識や諸概念、臨床現場における倫理的判断の基本を学び、患者や患者・家族の人権擁護、知る権利、 QOLの向上などの側面から、医療における倫理とは何かを探求することを目的とする。