本学卒業生の秋山正子さんが第47回フローレンス・ナイチンゲール記章を受章されました
2019年05月17日
聖路加国際大学(旧聖路加看護大学)卒業生であり、マギーズ東京センター長である秋山正子さんが、第47回フローレンス・ナイチンゲール記章を受章されました。
フローレンス・ナイチンゲール記章は2年に一度、顕著な功績のあった看護師等に贈られる看護界における世界最高の栄誉で、ナイチンゲールの生誕日である5月12日、赤十字国際委員会(ICRC)ナイチンゲール記章選考委員会(スイス・ジュネーブ)から受章者が発表されました。
本学卒業生としては、湯槇ます氏(1977年 第26回受章)、高橋シュン氏(1997年 第36回受章)、永井敏枝氏(2003年 第39回受章)に次いで、4人目の受章となります。
秋山さんの受章理由として、がん患者への訪問看護実践の経験から、地域住民が誰でも、いつでも気軽に利用・相談できる環境の整備、地域の保健活動の先駆性が挙げられています。
秋山さんがセンター長を務められる「マギーズ東京」(東京・江東区)は、家庭的でくつろげる心地よい建物・空間にがんに詳しい看護師・心理士が常駐し友人のように関わることで、本人がくつろぎ、自分の力を取り戻す環境整備として、英国のマギーズがんケアリングセンターの日本初の正式なセンターとして開設されました。
受章に際し、秋山さんご本人よりコメントを頂戴しましたので、ご紹介いたします
1977年に、尊敬申し上げた湯槇ます先生の受章記念祝賀会が同窓会で開かれたことを記憶しています。その同じ記章をいただくことにいささかの戸惑いを覚えていますが、在宅分野や新しい地域での相談窓口開設へのチャレンジを評価していただいたのかと嬉しく思いました。けっして私個人のなせることではなく、母校聖路加の与えてくださった教育と同窓の皆様の支え、のみならず、地域に拡がる看護の役割を感じて応援をしてくださった多くの方のお陰です。来年はナイチンゲール生誕200年、いま改めて先達の遺したケアの真髄に学びたいと思っています。
秋山正子
【秋山正子さんプロフィール】
秋田県生まれ
1973年 本学衛生看護学部(当時)卒業
訪問看護師
認定特定非営利活動法人 maggie’s tokyo共同代表理事・センター長
特定非営利活動法人白十字在宅ボランティアの会理事長
新宿区介護サービス事業者協議会副会長
東京女子医科大学非常勤講師
厚生労働省がん対策推進協議会委員など