沿革
聖路加国際大学は、1920年(大正9年)にキリスト教宣教医ルドルフ・B・トイスラーが創立した聖路加国際病院附属高等看護婦学校を母体とします。トイスラーがその看護教育において意図したことは、たんなる職業訓練を行うにとどまらず、社会性を備え、人間と社会を理解することができる看護婦を育成し、この中にキリスト教精神を具現することでした。看護の水準を高め、指導的人材の育成を目指して発足したこの学校は、当初から当時のわが国の女子教育ならびに看護教育として他に類例をみない高度な学校教育形態がとられ、教育経験の豊かな米国人ミセス・アリス・C・セントジョン女史を招へいして開始されました。
臨床看護の教育のほか、訪問看護、学校保健、健康教育など保健医療全般にわたる教育が行われました。
この建学の精神を実現するためにその後、不断の努力が重ねられ、今日の大学に発展するまでに以下の過程を経過しています。
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1920年聖路加国際病院の創設者ルドルフ・B・トイスラーがアリス・C・セントジョン校長の協力のもとに聖路加国際病院付属高等看護婦学校を開設。
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1927年聖路加女子専門学校となる。看護学校では、日本で唯一の最高教育機関(本科・研究科の4年制)として認可される。
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1946年終戦後、GHQにより聖路加国際病院と学校の建物が接収される。東京看護教育模範学院の名で日本赤十字女子専門学校との合同教育を行う。
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1954年校舎返還。聖路加短期大学(3年制)となる。
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1964年聖路加看護大学の名称で、私立では日本初の看護学部4年制教育を開始。
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1976年看護短期大学卒業生を対象とした編入学制度を全国で初めて開始。(-1998年)
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1980年私立大学で初めて(全国では2番目)の大学院博士前期課程(修士課程)を設置。
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1988年看護学研究科としては、日本初の大学院博士後期課程(博士課程)を設置。
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1990年WHOプライマリーヘルスケア看護開発協力センターに任命される。
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1996年大学新校舎完成。
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1997年学士編入学を開始。
大学院博士前期課程(修士課程)に専門看護師(CNS)コースを設置。
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2002年看護実践開発研究センターを設置。
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2003年文部科学省 21世紀COEプログラム「市民主導型の健康育成をめざす看護形成拠点」採択。
2号館完成、大学院および看護実践開発研究センターとして供用を開始。
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2004年大学院修士課程社会人入学(長期在学コース)を開始。
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2005年大学院修士課程ウィメンズヘルス・助産学専攻を増設。
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2014年聖路加国際大学に名称を変更。
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2016年大村進・美枝子記念 聖路加臨床学術センター竣工。
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2017年公衆衛生大学院開設。
大学院看護学研究科博士後期課程DNPコース開設。
看護学部学士編入学(3年次)を開始。 -
2020年看護教育100周年を迎える。
周年テーマ「知と感性と愛のアート~聖路加の看護 いま、そしてこれから~」
法人資料編纂室
法人資料編纂室は、聖路加のミッションを学生や社会に広く伝えていくために、聖路加国際大学、聖路加国際病院の歴史を記す資料の収集・管理・保存・活用することを目的に活動しています。