看護学部章について
看護学部の校章は、当時の校長であった橋本寛敏先生がデザインして、1940年に制定されました。楕円の形は種の形を表し、聖書のルカによる福音書8:11にある「種は神のことばである」や、ヨハネによる福音書12:24に書かれている「一粒の麦」を意味しています。それは「一粒の麦が地に落ちて死ぬことにより豊かに実を結ぶようになる」というもので、良い種はどこにあっても芽を出し、根を生やし、花を咲かせ、結実するので、聖路加の学生も、どこに行ってもその場所で看護の根を生やし、人々の健康のために働くようにという願いを表しています。 中央は青いランプが描かれた白抜きの十字架が配され、周りに青地に黄色い撫子が描かれています。ともし火は“世の光”とし、 灯台の上においてすべてのものを照らすと、マタイによる福音書5:14~15に示されています。また、クリミアにおいて、ナイチンゲールが夜も傷病者ひとりひとり見舞った時の灯台としてもかたどっています。撫子の花は、当時入学が女子のみに限定されていたことから、日本女性を表す花として、学年の数と同じ四輪が描かれています
聖路加(ルカ)とは、どのような人か
新約聖書の記述によると、彼はイエス・キリストの昇天後、使徒となった聖パウロの同労者(ピレ24)であり、「愛する医者ルカ」(コロ4:14)と呼ばれている人物です。
彼が医者であったということは、彼の著わした「聖ルカによる福音書」および「使徒言行録」の中で用いられている用語に、当時の医学的術語が多いことから裏書きされています。聖パウロに、マケドニア(今のギリシャ)伝道を懇請し、病身の聖パウロにたえず同行して、医者としてのつとめを果たしたことが聖パウロ自身の書翰からも知られます。
また、先述の二大著作から、彼が歴史家としての優れた素養と興味をもって、イエスに関する物語を集め、かつ聖パウロとともに経験したところを、卓越する文才をもって書きあらわしていることがわかります。
校歌
本学の校歌は、1941(昭和16)年に、作詞大木惇夫、作曲山田耕作によって作られました。時代の流れと共に何度か改詞され、男子学生の入学が決まった2001(平成13)年に、日野原重明理事長により3回目の編詞がなされ、現在に至っています。