がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン
がんプロフェッショナル養成基盤推進プランとは
「文部科学省 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」
がんは、我が国の死因第一位の疾患であり、国民の生命及び健康にとって重大な問題となっており、そのため、本事業は、手術療法、放射線療法、化学療法その他のがん医療に携わるがん専門医療人を養成する大学の取組を支援することを目的として実施しています。
文部科学省では複数の大学がそれぞれの、個性や特色・得意分野を活かしながら相互に連携・補完して教育を活性化し、がん専門医療人養成のための教育拠点を構築することを目的として、「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」を平成24年度(2012年度)から実施しており、全国で15拠点が選定されています。
本学では、平成19年度から5年間、慶應義塾大学を中心とした10大学(北里大学、首都大学東京、信州大学、聖マリアンナ医科大学、聖路加国際大学、東海大学、東京歯科大学、山梨大学、国際医療福祉大学)において、がんプロフェッショナル養成プラン「南関東圏における先端的がん専門家の育成—患者中心のチーム医療を牽引する人材養成の拠点づくり—」を推進してきました。平成24年度(2012年度)からは、第二期がんプロとして、「高度がん医療開発を先導する専門家の養成」の取り組みについて、慶應義塾大学を主幹校とした10大学と連携して参画し、卓越したアセスメント能力と症状マネジメントスキルを有する看護職の育成をしています。
10大学での取り組みの概要
がん治療の均てん化は達成されつつあるが、未だに約半数の患者の治癒は難しく、標準治療を越えた医療の開発と患者のQOLを高める医療を推進しなければなりません。このようにがん医療を高度化するためには、最先端の基礎研究を生み出し、臨床現場に橋渡しし、科学的根拠と高い倫理観に基づいて実行に移すことのできる医療人の養成が必要です。そのためには、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、医学物理士、基礎研究者、治験担当者など全ての職種が「先端研究」を合言葉にしたチームを形成しなければなりません。
私たちは 5 年間にわたる「南関東圏における先端的がん専門家の育成」共同事業体での活動を通して、種々のがん医療の諸問題を解決してきた。この度、新たなチーム構成のもと、既に熟知している各大学の専門性や特徴を生かし、相補的かつ相乗的に協力することで、質と効率の高い教育ネットワークを構築し、次世代のがん研究治療を担う人材を育成します。
本学での取り組みの概要
1.概要
平成24年4月からは、第2期がんプロ(正式名:がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン)に参画し、現在3年目となった。本事業の目的としては以下の3点である。
(1)複雑化するがん患者の問題に関わる看護職の支援
(継続的な教育の提供、がん看護の有資格者の資格取得後のスキルアップ)
(2)各専門領域や大学間の連携を強化した協働プロジェクトの実施
(3)先進的な教育を行う海外の教育・研究機関との連携を一層強化した人材交流
2.本学のがんプロ事業のコース内容
(1)がん教育改革によるがん専門医療人養成に重点を置くコース(教育改革)
⇒ がん看護 上級実践コース
(2)地域がん医療に貢献するがん専門医療人養成に重点を置くコース(地域貢献)
⇒ がん看護 スキルアップコース
3.これまでの活動実績
2015年度 | |
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2015年6月 | フィジカルアセスメント |
2015年9月26日(土) |
スキルアップセミナー |
2015年11月 | 白楊祭;聖路加国際病院緩和ケア病棟と共催イベント |
2014年度 | |
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2014年6月 | がん化学療法看護認定看護師教育課程 開講 |
2014年7月 | 事例検討会(1) がん看護専門看護師および修士課程を修了し、がん看護専門看護師をめざし臨床で活動している看護師を対象として、事例検討会を行いました。内容としては、提示された事例をもとに、ケースの分析、ディスカッションポイントを決めて話し合い・意見交換する訓練とがん看護についての専門性を深めました。7名参加。 |
2014年8月 | 事例検討会(2) 2014年度に資格審査に挑戦する看護師を対象とした事例検討会を開催し、5名が参加しました。 |
2014年8月 | フィジカルアセスメント 東京医療保健大学の横山美樹先生によるフィジカルアセスメントの講義と胸部・腹部の演習を行いました。 |
2014年10月11日 | 「薬剤の投与管理とリスクマネジメント」のクラスで末梢静脈穿刺とポート穿刺の実技演習を行いました。本学1期生のがん化学療法看護認定看護師の先輩方が実技指導をしてくださっています。穿刺演習を行いました。 |
2014年10月 | スキルアップセミナー テーマは、「経口抗がん薬のセルフマネジメントと看護」とし、同志社大学の阿南節子先生からは、「新規内服抗がん薬のトピックスと 服薬コンコーダンス」に関するご講演と、その後のパネルディスカッションでは、「経口抗がん薬のマネジメント~がん化学療法看護認定看護師の各施設での取り組みと課題」をテーマに、各パネリストの実践や実際の取り組みについて発表・ディスカッションする予定です。 |
2013年度 | |
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2013年3月 | シントンNIH(National Institutes of Health)、ジョージワシントン大学看護学部視察 |
2013年7月 | フィジカルアセスメント |
2013年11月 | スキルアップセミナー;肺がん治療の最新と個別化医療、がんと栄養など |
2014年2月 | 看護国際セミナー 在宅緩和ケアにおける高度がん看護実践と課題 |
2014年3月 | 米ホスピス緩和ケア学会参加(American Academy of Hospice and Palliative Medicine, AAHPM & HPNA Annual Assembly2014, San-Diego) |
4.本年度のスケジュール
2016年度 | |
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2016年11月 | 白楊祭;聖路加国際病院緩和ケア病棟と共催イベント |
2016年12月10日(土) |
がん看護国際セミナー |
その他 | ・フィジカルアセスメント ・海外医療研究機関における研修など(ホスピスハワイ、MDアンダーソン) ・事例検討会 |