組織的な若手研究者等海外派遣プログラム
聖路加国際大学「市民参画型ケアを推進する看護学若手研究者の育成」
日本学術振興会 組織的な若手研究者等海外派遣プログラム
(事業実施期間:平成22年2月3日-平成25年2月2日)
聖路加国際大学は、独立行政法人日本学術振興会が推進する若手研究者海外派遣事業「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」の実施機関として採択されました。本学事業「市民参画型ケアを推進する看護学若手研究者の育成」では、市民参画型ケアを推進する看護若手研究者が海外で知的研鑽を積むことを支援し、将来国際的に活躍できる自律した研究者を育成することを目的としています。
対象研究分野
市民参画型ケア(People-Centered Care)を推進する研究
研究対象となるコミュニティ
「病とともに生きる人々」「社会構造のひずみで生きる人々」「先進医療で葛藤する人々」「将来の健康へ備えを求める人々」
採択状況
2009年度※1 | 2010年度(第1回) | 2010年度(第2回)※1 | 2011年度(第1回) | 2011年度(第2回) | 2012年度(第1回) | 2012年度(第2回) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
応募件数 | 20 | 11 | 15 | 15 | 6 | 11 | 1 |
採択件数 | 10 | 7 | 11 | 11※2 | 6 | 11 | 1 |
※1 2009年度及び2010年度(第2回)の採択分は、次年度の派遣予定を含む数
※2 辞退1件を含む
派遣実施状況・研究テーマ
H21年度 | H22年度 | H23年度 | H24年度 | 合計 | |
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若手研究者 | 1 | 4(3) | 5(4) | 6(4) | 18(11) |
大学院生 | 2 | 7 | 12 | 6 | 29 |
派遣人数合計 | 3 | 11 | 17 | 12 | 47 |
※カッコ内( )は2カ月以上派遣
※日本学術振興会への実績報告記載方法に従い、延べ人数を表記し、同じ派遣者を異なる複数の国に派遣した場合は、各国に1名ずつ派遣したものとして計上している。
2012年度派遣
研究対象 | 派遣者氏名(身分) | 国 | 受入機関等 | 研究テーマ |
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病とともに生きる人々 | 角田 秋(助教) | 英国 | ウィルトシャー州国民保健サービス、ウェストイングランド゙大学、ボーンマス大学他 | 英国の地域精神保健における多職種チームの機能と看護職の専門的役割 |
蜂ヶ崎 令子(助教) | 米国 | セントルークルクリニック、メディカルコーナーカポレイクリニック、ハワイ大学他 | 米国における上級実践看護師(NP)の役割と活動 | |
小野 若菜子(助教) | 米国 | セントフランシス緩和ケア/ホスピス病院、カイザーパーマネンテ医療センター他 | 看護師・看護学生を対象としたグリーフケア(遺族ケア)の教育プログラムの開発 | |
中留 理恵(修士課程 | 英国 | International Conference on Communication in Healthcare 2012 | 保存期腎不全患者のリスク認知と情報入手行動からみた自己管理行動の現状 | |
社会構造のひずみで生きる人々 | 蛭田 明子(助教) | 米国 | ラトガース大学、ハワード郡総合病院、アンアルンデル医療センター他 | ペリネイタル・ロスで子どもを亡くした家族のケアに携わる看護者への支援~支援プログラムの開発に向けて~ |
五十風 ゆかり(助教) | イタリア | カレッジ病院、サンジョバンニ病院、モデナ大学、MEDU他 | イタリアにおける多様な背景を持つ助成への文化を超えたケア:医療施設と地域におけるスタッフ教育の現状 | |
新福 洋子(助教) | 米国 | イリノイ大学シカゴ校、ノースカロライナ大学チャペルヒル校 | 汎用性のある紙芝居教材を用いたタンザニア農村部の妊娠期教育プログラムの開発と評価 | |
Yenita Agus(博士後期課程) | インドネシア | 国立イスラム大学 | Factors affecting women's choice of maternal health services; midwife versus TBA in Indonesia | |
渡邉 奈穂(修士課程) | オーストラリア | オーストラリア看護師連盟ヴィクトリア支部 | オーストラリアにおける看護師の労働環境と人員配置に関する研究 | |
先進医療で葛藤する人々 | 忍田 祐美(修士課程) | バングラデシュ | Grameen Caledonian College of Nursing | バングラデシュ都市部の看護師におけるシミュレーションを用いた看護継続教育ワークショップの評価 |
須坂 洋子(修士課程) | 英国 | プリマス大学(国際協働論) | 神経内科領域における遺伝専門看護師の実践能力 | |
将来の健康へ備えを求める人々 | 喜納 瑞貴(修士課程) | 英国 | プリマス大学(国際協働論) | イギリスにおける男性助産師による助産実践 |
※身分は派遣当時のもの
2011年度派遣
研究対象 | 派遣者氏名(身分) | 国 | 受入機関等 | 研究テーマ |
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病とともに生きる人々 | 大橋 久美子(助教) | 米国 | ラトガース大学 | 米国の看護教育と臨床実践におけるモーニングケアに関する調査 |
眞鍋 裕紀子(助教) | 英国 | マンチェスター大学 | 重症心身障害児の治療の選択における看護援助について | |
瀬戸山陽子(博士後期課程) | 米国 | CDC 2011 National Conference on Health Communication, Marketing, and Media | がん患者のソーシャルメディア利用とソーシャルサポート及びQOLの関係 | |
千吉良 綾子(修士課程) | 米国 | ミシガン大学老年学センター | ミシガン大学老年学センターを拠点とした高齢者を中心とした施設・在宅看護と学際的チームアプローチについて | |
増澤 祐子(修士課程) | 米国 | オレゴンヘルスサイエンス大学看護学部助産学研究室(国際協働論) | 乳がん患者の妊娠・出産の支援 | |
竹内 博美(修士課程) | 英国 | Maggie's Cancer Caring Centres | 英国におけるがん患者やその家族への市民参加型の支援施設‘Maggie's Cancer Caring Centre'の視察、実態調査 | |
忍田 祐美 (修士課程) | バングラデシュ | Grameen Caledonian College of Nursing | バングラデュ、ダッカ在住の急性期疾患患者のための効果的な看護介入を探求する | |
社会構造のひずみで生きる人々 | 小黒 道子(助教) | ミャンマー連邦 | Ba Wa Thit Myanmar Christian Council Myanmar Positive Network | ミャンマーの母子にHIV/AIDSが及ぼす影響と生活実態—都市部と国境付近の比較に焦点をあてて— |
新福 洋子(博士研究員) | タンザニア | ムヒンビリ健康科学大学 | タンザニア農村地区における母親たちの出産体験に対する認識 | |
糸井 和佳(修士課程) | 米国 | ミシガン大学老年学センター 世代間交流スクール(TIS) | 世代間交流スクールにおける地域高齢者参画型世代交流支援と認知症高齢者の学際的チームアプローチ研究 | |
先進医療で葛藤する人々 | 加藤木真史(修士課程) | 英国 | St. Mark's Hospital | Enhanced Recovery After Surgery プロトコール適応となる大腸手術患者の早期離床の実態と回復~英国と日本の2施設における事例研究~ |
将来の健康へ備えを求める人々 | 水谷真由美 (修士課程) [2回派遣] | インドネシア | 国立イスラム大学 | Barriers and Promoting Factors Towards Healthy Eating Lifestyle of Indonesian Women with Type 2 Diabetes |
堀 成美(助教) | (1)オランダ (2)米国 (3)スウェーデン (4)デンマーク |
(1)ライデン大学 (2)米国感染症財団 (3)ヨーロッパ疾病管理予防センター (4)国立血清学研究所ヴィドヴレ病院 |
EU圏の感染症予防における看護専門職の育成・実践とその拡大 |
2009-2010年度派遣
研究対象 | 派遣者氏名(身分) | 国 | 受入機関等 | 研究テーマ |
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病とともに生きる人々 | 長松康子(助教) | 1.英国 2.米国 |
1.St. Mary Hospice, マージーサイド・アスベスト被災者支援グループ 2.シナイ山病院、コロンビア大学 |
英国・米国における中皮腫患者に対する看護 |
伊東美奈子(助教) | 米国 | California Nurses Foundation | 看護師の離職率低下に貢献する効果的なメンターシッププログラムとは | |
瀬戸山陽子(博士後期課程) | 米国 | Health 2.0 San Francisco 2010 | 健康情報共有のための、Web2.0技術の活用 | |
社会構造のひずみで生きる人 | 五十嵐ゆかり(博士研究員) | オーストラリア | シドニー・トレシリアン家族ケアセンター及び移民局翻訳通訳サービス・シドニー・リバプール病院・メルボルン・ウィメンズヘルス多文化共生センター | 外国人女性への出産ケア:医療機関と地域の取り組みの現状 |
Yenita Agus(博士後期課程)[2回派遣] | インドネシア | 国立イスラム大学 | Effectiveness of Health Education to Pregnancy Women to Reducing Maternal Mortality in Indonesia; a Baseline Survey | |
Women's Perception Related to Traditional Beliefs During Pregnancy in Rural Area Indonesia | ||||
Frida E. Madeni(修士課程) | タンザニア | 国立ムヒンビリ健康科学大学看護学部 | Evaluation of Reproductive Health Awareness Program for Unmarried Adolescent in Urban Tanzania | |
北園真希(修士課程) | 米国 | The International Conference on Perinatal and Infant Death Pregnancy Loss and Infant Death Alliance | 妊娠中に子どもの死に直面した母親の死別プロセスにおける意思決定とその要因 | |
先進医療で葛藤する人々 | 加藤木真史(修士課程) | 英国 | 11th St Mark's Enhanced Recovery Symposium( at St. Mark's Hospital in London) | 術後回復を促進する早期離床プログラムの検討 |
上田直子(修士課程) | 米国 | カリフォルニア大学サンフランシスコ校 | 日米比較による今後の日本の助産師裁量権拡大の検討 | |
将来の健康へ備えを求める人々 | 小林真朝(助教) | 米国 | ワシントン大学看護学部 | 生活習慣特性を活用したコミュニティ支援プログラムの開発におけるCBPRの応用 |
Maftufah(博士後期課程)[2回派遣] | インドネシア | 国立イスラム大学・Gatot Subroto 病院・Fatmawati 病院・Mayapada/Bella/Amelia病院 | Novice Nurses' Experience during Their First Six Month in Indonesia | |
A Structure Model of Novice Nurses' Job Factors in Indonesia | ||||
Karyadi(博士後期課程) | インドネシア | 国立イスラム大学 | Students' Perception of the Physiology Courses in Nursing Program | |
徳武郷子(修士課程) | 米国 | カリフォルニア大学サンフランシスコ校 | 日本におけるpreconception careの効果的な普及方法に関する一考察 - e-learningを使用したプログラムの実施、評価を通して- |
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前田菜穂子(修士課程) | 米国 | カリフォルニア大学サンフランシスコ校 | 産後出血の対応アルゴリズム作成 |
※身分は派遣当時のもの