ヘルスリテラシー学習拠点プロジェクト
本学の地域住民のヘルス・リテラシー向上に寄与するアクティブ・ラーニング教材の開発が文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択されました。2013年度から3年間かけて、ヘルス・リテラシーを向上させる教材の開発に取り組みます。
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本事業の内容
- 地域に公開している看護大学図書館の情報整備 健康情報を利用および提供する人の、情報の探し方、情報の提供・利用方法、情報ニーズに関する調査を実施し、地域に公開する医療系大学図書館が備えるべき適切な情報の整備を行う。
- アクティブ・ラーニングの活用
アクティブ・ラーニングを活用した学習方法について、地域住民、看護学生、看護大学教職員、図書館司書等が共に学ぶための講座を開催する。また、アクティブ・ラーニング手法をより効果的に活用するための看護大学図書館と地域公共図書館の連携のあり方を、地域公共図書館とともに検討する。 - ヘルス・リテラシー*を向上させる教材作成および地域住民にむけた情報発信
地域住民のヘルス・リテラシーを高めるための教材を開発するとともに、e-learningコンテンツ作成等を行う。また、地域住民にとってよりアクセスしやすく、利用しやすい情報発信の方法を検討する。
*健康や医療に関する情報を探し、理解し、評価して、活用できる力(ヘルスリテラシー 健康を決める力用語集) http://www.healthliteracy.jp/ - 図書館ボランティア等におけるヘルス・リテラシーの測定を通した、開発教材および情報発信と学習方法の評価
1~3を踏まえ、地域住民、図書館ボランティア、看護学生などを対象としたヘルス・リテラシー講座開催やヘルス・リテラシーに関するe-Learningコンテンツ配信などを行い、その前後におけるヘルス・リテラシーの変化を尺度を用いて測定することで、開発教材および情報発信と学習方法の評価を行う。
期待する効果と成果の公表計画
大学が持つ資源を活用してヘルス・リテラシーを高める行動を支援することは、地域住民の健康な暮らしに貢献する拠点としての、医療系大学の新たな存在価値を社会に提示することとなる。また、大学の学生や教職員が地域住民との相互作用の中で共に学びあうことにより、大学は学生に対してより豊かな学習環境を提供することとなる。さらに地域社会においては、大学がその教育資源や環境を地域社会へ公開するにとどまらず、資源の有効活用による大学を拠点とした新たな住民の学びの場の形成につながることも期待される。そして何よりも、ボランティアをはじめ図書館分室利用者のヘルス・リテラシーが向上し、より適切な健康行動をとれる地域住民の増加が期待される。
成果の公表は、開発したヘルス・リテラシー関連教材やその他e-learningコンテンツのインターネットでの公開、また、学術誌等への論文発表により行う。