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看護学部3年生の祝福式を執り行いました

2020年02月13日

1月29日(水)、看護学部3年生を対象とした「看護実習生の祝福」が臨時チャペルにて執り行われました。

この式は実習に臨む看護学部生が、建学の精神である「キリスト教の精神」に則り、「知と感性と愛のアート」である看護を、人としてまた看護専門職者として、高い倫理観と責任感をもって隣人愛を実践することができるように、神のお導きを覚えるひとときを持つことを目的としています。

吉田看護学部長からの励ましの言葉に続き、教職員が見守る中、チャプレンから一人ひとりが祝福を受け、キャンドルを灯しました。実習生代表の仁多見 凛さんによる誓いの言葉をご紹介します。

誓いの言葉  仁多見 凛

「神様は決して、とてもたち打ちできないような誘惑や試練に遭わせたりはなさいません。」(コリント人への手紙1 10章13節)

これは、私が心に留めている聖句のひとつです。このことから、私は、「すべての出来事は神様の計画のうちにあり、何らかの意味を持っている」と考えています。神様は、2年生までの実習、そしてこの度遣わしてくださった看護学実習においても、この通りのことを私に示してくださいました。
ひとりの患者さんと時間をかけて向き合う中で、その方が抱えていらっしゃる疾患や障害、生活、強み、希望といった事柄を一つ一つ丁寧に拾い集め、他職種と関わりながら個別性のある看護を展開していくことに、私は看護の面白さ、奥深さを知りました。また、授業で得た知識や技術が臨地での経験と結び付き、深く、中身のある学びをさせていただくことができました。

その一方で、半年間の中で、私の技術の未熟さや知識の不足から、挫折や失敗を何度も経験しました。そして、自分が看護を志す者として本当にふさわしい人間なのかと悩み、落ち込むことも度々ありました。しかし、周囲からの支えと、神様との日々の対話・祈りを通して、そうした状況も自己洞察や看護観を深める機会にすることができました。さらに、つらい状況下にもかかわらず、「たくさん失敗しなさい」「頑張って」と背中を押してくださり「来てくれるのが嬉しい」「ありがとう」と笑顔を見せてくださった患者さんたちとの出逢いが、私の中の「目の前の患者さんやご家族に最適な看護を提供できる看護師になりたい」という思いを強くしました。

神様の計画は、エレミヤ書29章11節にあるように、「災いではなく祝福を与える計画で、将来と希望を約束」してくださるものだと聖書にはあります。今回の実習は、私たちが看護者に近づけるよう導いてくださる過程のみならず、私自身の使命に改めて気づけるよう神様が用意してくださった贈り物であったと感じています。
半年間の実習で出会った患者さん、実習を支えてくださったスタッフの方々と先生方、共に励まし合った友人たち、日々心身のサポートをしてくれた家族にこの場をお借りして改めて感謝を伝えると共に、このような機会を与えてくださった神様に感謝と賛美を捧げます。

来年度には実習の集大成となる総合実習が控えております。どうか、私たち一人ひとりがさらに充実した学びをできますようお導きください。今後も神様の計画に応じていくことを誓います。
主イエス・キリストの御名によって。アーメン。