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非アルコール性脂肪性肝疾患の発症予測方法を開発 生活習慣病の予防医療への貢献を目指す

2024年07月22日

学校法人聖路加国際大学と株式会社島津製作所は、非アルコール性脂肪性肝疾患(Non Alcoholic Fatty Liver Disease/NAFLD、ナッフルディー)の発症を予測できるシステムを開発しました。本システムは血液をガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)で計測し、14種類の代謝物の計測データからスコア値を算出します。スコア値が一定の基準を超えると3年以内に発症するリスクが高いと判断されます。NAFLDは、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧を伴うことが多いうえ、脳心血管疾患や肝臓以外の臓器への発がんリスクを増加させることが知られており※その発症予防は健康増進に欠かせません。両者は引き続きNAFLDの早期発見・予防に役立つ技術の社会実装を目指します。

なお、本研究の成果は2024年6月に欧州肝臓学会(EASL Congress 2024、イタリア ミラノ)で発表しています。