看護界のリーダーを育成する、聖路加の学び
看護師になるための教育機関には主に大学と専門学校があります。大学は看護学を学びより良い実践を行う人材を世に送り出すとともに、新しい看護学や看護技術を創り出すところでもあります。今は高い専門性と創造性を持った看護師が求められています。皆様にはぜひ大学で学ぶことを選んでほしいと思います。私が大学院で担当している看護教育学でも、高い専門性と創造性を持った看護師を育成するために、看護師になること、看護師が成長することを探究しています。看護師の卵となる看護大学の学生が看護を学んで良かったと思えるようにいい学びを提供するだけでなく、病院などの現場にいる看護師が確実にキャリアアップしていけるように指導する力をもつ看護師を育てています。
本学は、1920年に看護分野の最高教育機関として認定された聖路加女子専門学校を前身とし、日本で初めて看護学専攻の博士課程を設置し、看護教育のリーディング大学として今日に至ります。「看護界のパイオニア」と称される本学は、日本の看護教育の牽引役として看護職の多様なキャリア教育を実現できる学びを用意しています。
看護師になるためには看護の知識や技術だけでなく、人を思いやる優しさ、品格、教養などが基礎となります。これらが身につくことは自分自身を豊かにすることにつながります。つまり、人間として知っておいてよかったと思えることを学べるのが看護という学問です。そして、その学びをほかの人に分け与えることができるのが看護師という仕事です。看護への理解を深めると同時に、将来の医療、求められる看護師像を見据えて看護の道を目指してほしいと願っています。
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教育アクティブラーニング型学習への転換、シミュレーション教育の充実など、教育の質の向上と発展を推進しています。
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実践附属施設である聖路加国際病院の機能を活用した34単位の豊富な実習単位は、「臨床で学ぶ、臨床を学ぶ」体制の更なる強化を実現しました。
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研究看護学分野の研究者育成のみならず、研究成果を教育や臨床に還元する好循環が本学の研究活動の大きな特徴です。
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国際本学に息づく国際性は創立時からの伝統。自分がよって立つものを深く学び、医療人としての国際性を育む教育に取り組んでいます。