PCC 開発・地域連携室

概要

People Centered Care(PCC)とは、市民(一般の皆さんや患者さん)が主体となり、保健医療従事者とパートナーを組み、自分自身または自分たちが暮らすコミュニティの健康問題の改善に向けて取り組むことです。

PCC開発・地域連携室 は、現代の少子高齢社会で生じている健康問題や社会の動向を看護の視点からグローバルに捉え、科学的根拠を集積し、看護の提供方法を開発・研究することを目的に、聖路加看護大学看護実践開発研究センター PCC 実践開発部門として、2003 年に開設されました。 2015 年に病院と大学組織が一体化したことを機に聖路加国際大学 PCC 実践開発研究部、さらに 2019 年より国際・地域連携センター PCC 開発・地域連携室として活動しています。看護学の研究課題は実践の場から生まれ、そして研究成果は実践の場である地域社会に還ることが必要です。 PCC 開発・地域連携室では、このよい循環を推進する仕組みをつくっています。

各事業には、妊娠中の女性とその家族、周産期に赤ちゃんを亡くされた家族、乳幼児や子供とその家族、認知症をもつ高齢者とその家族、健康生活を自分で創り守ることをめざした市民の方々を対象とした、健康支援プログラムが数多くあります。このようにPCC 開発・地域連携室は、 PCC の研究開発および実践研究を地域・市民と共に行う各事業を支援する事務局としての役割を担っています。

市民中心のケア事業

市民中心のケア事業は、本学の看護系教職員が「ケアを受ける人々を中心とした看護の開発」を主軸において、地域で生活する多様な世代にある多様な健康課題をもつ人々をその対象に、看護実践の開発をすすめています。具体的に市民中心のケア事業は、妊娠中の女性とその家族、周産期に赤ちゃんをなくされた家族、乳幼児や子どもをもつ家族、認知症高齢者とその家族介護者、世代間交流の少ない高齢者と小学生を対象に、その分野・世代の健康課題の改善に向けて、保健医療専門職と当事者市民と共に、取り組んでいる健康支援事業です。それぞれ専門性の高いものです。これらはユニークな名称のもと、PCC(People-centered care)開発事業(市民主導による看護実践のあり方を研究開発する事業)として展開しています。

地域との連携

学校法人聖路加国際大学は、地域社会の発展等を目指し、平成26年8月5日(火)に、東京都中央区と包括連携協定を締結しました。

中央区との連携事業である「中央区民カレッジ(まなびのコース)(シニアコース)の運営の支援業務を担っています。中央区民カレッジは地域で暮らす人々を対象に年3回、学内教員によるプログラム構成により、看護職・医師・健康に携わる専門家とともに、自分らしく健康な生活を送る方法を考える機会として健康についてのセミナーを開催しています。

また、中央区からの委託事業として、初めて出産される区内在住で、仕事をお持ちの妊娠安定期の方を対象とした、妊娠期~育児期までの講義や沐浴指導(実習)を行う「働く女性のためのプレママ教室」を開催しています。

市民からの意見募集

PCC開発・地域連携室では、本学の地域連携活動について、市民の方々のご意見・ご要望を広く募集しています。

ご意見募集窓口

PCC開発・地域連携室
TEL:03-6226-6390
E-Mail:lukanavi@slcn.ac.jp 
時間:月~金、09:00~17:00