教員・専門領域Faculty and Research

看護教育学

活動紹介

看護教育学の分野では、看護専門職育成に関わる人材、教育マインドをもった看護実践者の育成をめざしています。これまでの修士論文コースと博士後期課程での看護教育学専攻に加え、2014年度より修士課程・看護教育学上級実践コース〔CNE(Clinical Nurse Educator)コース〕を開設しました。この分野全体としては,研究力に優れた教育者と実践力に優れた教育者を育成します。彼らはともにこれからの看護教育を担う人材です。彼らの協働により、実践に根ざした看護研究の視点が増え、その成果として臨床の知の創生と実践の改善が実現します。
修士課程では、看護の機能と専門職としての看護職の概念を基盤として学びます。また、保健師、助産師、看護師を育成する制度を国際比較などにより考察し、問題点を議論し、改善案を提言します。さらに,看護系大学におけるカリキュラム構築と評価について具体的に学びます。後期には、看護教育に必要な学習理論の知識を基盤として、シラバス作成、授業企画・運営、教授-学習成果の評価と改善の教育スキルを、教育実践や授業参加を通してみがきます。博士課程では、看護の人材育成に関する問題を明確にし、解決の方法を探究します。

研究室教員

  • 職名教授/Professor
  • 担当分野看護教育学
  • 職名准教授/Associate Professor
  • 担当分野看護教育学
  • 職名助教/Assistant Professor
  • 担当分野看護教育学

活動紹介

看護教育学研究室は、看護系大学で教育を担う未来の看護系教員を育成する、フューチャー・ナースファカルティ育成プログラム(FNFP)実施の中核を担っています。FNFPは、平成25~27年度文部科学省大学改革推進等補助金看護系大学教員養成機能強化事業として採択されました。
FNFP事業と連動し、規定のコースワークのほか特別講義として「教育学セミナー」(「講義」を行う際に必要な知識やスキルを学びます)、「TAワークショップ」(「実習」や「演習」での教育を行う際の知識やスキルを学びます)を実施しました。平成28年度からはこれらの要素を「看護教育学特論Ⅰ」「看護教育学特論Ⅱ」に包含して提供します。さらに在学中に行ったTA(教授補助者;ティーチングアシスタント)活動に対するメンタリングを実施しています。これらのプログラムの実施を通して、看護系教員に必要な教育力を育むことを目指しています。(FNFP事業についての詳細は「社会貢献活動」の欄をご覧ください)

研究活動

文部科学省/厚生労働省科学研究費の助成による最近の研究:
看護学士号をもつ新人看護師に求められる臨床実践能力開発のための学習モデルの研究(2009-2012)
看護学士課程におけるアクティブラーニング・プログラムによる看護実践能力の開発(2013-2017)
看護系大学学生の自律的学習力の開発に向けた基盤的研究(2014-2015)
看護師2年課程(通信制)への進学者の修業年限と就業内容に応じた教育内容に関する研究(2015)
リフレクションシートによる看護教育実践知の集積と統合(2016-2020)

教育活動

大学院では、博士後期課程と修士課程論文コースの学生に、論文執筆までの支援を行っています。抄読会を開き論文をクリティークしたり、研究テーマについて論じあったりする機会は、非常に有意義な学びの場となっています。また、修士課程上級実践コース(CNEコース)では、臨床に軸足を置く看護系大学教員の育成を目指してカリキュラムを展開しています。看護系大学での学生の主体的な学びを効果的に支援するために、実践での専門分野、看護教育における実践能力、学習科学など積極的に学びを進めています。
 学部では、看護研究法、看護ゼミナール、総合実習(チームチャレンジ)、臨床看護総合演習等を担当しています。看護ゼミナールでは、“るかなび”(市民の健康相談の場)に出向き、初めて会った方に健康相談を行います。臨床看護総合演習は新卒看護師のリアリティーショックに関する研究から開発したものです。学生はシナリオに基づいて複数の模擬患者を受けもち、それぞれに必要なケアを安全安楽に展開します。この演習には、聖路加国際病院のナースマネージャー、教員、CNEコースの学生が教員としてかかわっています。総合実習(チームチャレンジ)は、漸次複数の患者を受け持ち、多重課題や時間切迫があるときの優先順位に対する考え方、チームとして働くことなどを、新卒看護師のように病棟のナースと深く交わりながら学びます。

社会貢献活動

看護教育学研究室は、看護系大学で教育を担う未来の看護系教員を育成する、フューチャー・ナースファカルティ育成プログラム(FNFP)実施の中核を担っています。FNFPは、平成25~27年度文部科学省大学改革推進等補助金看護系大学教員養成機能強化事業として採択されています。将来の看護職を育てる優秀な人材の育成を通して、社会に貢献します。
Webサイト http://university.luke.ac.jp/about/project/fnf.html
Facebook https://www.facebook.com/SLIUFNFP

過去5年間の修士/博士学位 論文テーマ

修了年度 論文テーマ
博士論文 2012 看護学生の「看護をする力」を形成する体験
修士論文 2015 教育支援方略として思考発話を用いたICU新人看護師の臨床推論能力開発
  臨床看護教育者の基盤となる新人看護師教育力
:自ら学ぶ意欲を促進す臨床実践能力開発支援
  新人看護職員研修における教育担当者が持つ役割遂行上の困難の構造と必要とする支援
  リスクアセスメントが必要な場面における就職4ヶ月目の新人看護師への支援:独立して患者担当を開始した直後の教育的関わり
  看護学生の倫理的問題への気づきに対する実習指導プロセス

院生の声

  • 看護師による患者アドボカシー実践に関する研究をしています。患者自身が意思決定していく中で看護師がどのようにアドボケイトしているのか、その役割を果たす看護師の教育について提示していきたいと考えています。指導教授に加え、先生方や院生からも研究テーマに対してアドバイスをいただく機会も多くあります。自主的な勉強会や専攻をこえて大学院生同士活発にディスカッションできる場もあります。刺激的な知の交流の中で、看護学の構築に寄与できるよう日々研鑽しています。

(博士課程 N.M)


  • 私は学生が“わかる”授業をするためにはどうすれば良いか?について興味があり、修士課程に進学しました。学生に学ぶ事の楽しさに気づいてもらえるための授業展開について研究しています。働きながらは辛いですが、学んだ事を即実践に取り入れる事が出来るのは働いているからこその利点だと思います。

(修士課程論文コース H.K)


  • 私たちは看護の質をより向上させる為に、教育と臨床の架け橋が必要だと考えています。その架け橋となるべく、「教える」とは何か、や、具体的な教育方法を学んでいます。教員役割を持って学部生の演習や実習に関わり、そして得た知識と経験を院生同士で語り合う事で、より深い学びに繋がっています。その知識や経験を臨床や教育の場で実践出来る様、日々奮闘しています。私たちと一緒に看護教育、CNEの可能性を開拓していきましょう!

(修士課程上級実践コース:CNEコース 学生一同)