教員・専門領域Faculty and Research

公衆衛生看護学

地域の保健・医療・福祉に関する様々な機関で、保健師や看護師などの看護職が働いています。地域看護の活動の対象は、地域で生活するすべての人々です。人々は、その人にとっての健康を保ちながら、また、病気や障がいを持ちながら、各々のコミュニティで生活を営んでいます。
人々の健康には、社会的な要因が複雑に絡み合っている現在、健康を個人やその家族の課題として、専門職が個別に援助するだけでは限界があります。近隣のネットワークや同じ課題をもった人々の集団の力を生かし、地域に住む人々や専門職が手を組み歩んでいくこと、未来を見据えた視点が大切です。

聖路加国際大学の公衆衛生看護学教室では、公衆衛生看護の理論を追求し、看護職が社会にどう貢献できるか、学生、大学院生と教員がともに議論し、時代が求める先駆的な教育・研究活動にチャレンジしています。

研究室教員

  • 職名教授/Professor
  • 担当分野公衆衛生看護学
  • 職名准教授/Associate Professor
  • 担当分野公衆衛生看護学
  • 職名准教授/Associate Professor
  • 担当分野公衆衛生看護学
  • 職名助教/Assistant Professor
  • 担当分野公衆衛生看護学
  • 職名助教/Assistant Professor
  • 担当分野公衆衛生看護学

活動紹介

公衆衛生看護学教室は、大学院生・修了生・教員が共に様々な活動に取り組み、公衆衛生看護学の発展と実践現場への貢献を目指しています。

同じ志をもつ仲間との出会いや研究のプロセスを通して、新しいものの見方や考え方に気づいたり、実践の意味を考えることのできる場となっています。一緒に学びを深めていきましょう。

インフォメーション

2015年4月、大学院修士課程 公衆衛生看護学上級実践コース(保健師国家試験受験資格取得)を開講します。

本学の建学の精神に基づいた看護専門指導者を広く社会に輩出するため、実践的能力を持ち、なおかつリーダーシップを発揮できる保健師を育成します。

保健師は、人々の健康で幸せな生活を実現するために、地域や職場の複雑で多様な健康課題に取り組んでいく専門職です。本学では、主体的な授業や実習を通して、保健師として必要な知識や技術、専門職としての姿勢を身につけることを目標とします。また、修士論文コースの学生とともに研究方法を学ぶことにより、研究結果を現場に生かす能力と、現場の課題を研究の中で探究する能力を育みます。

このような学習環境を通して、保健師活動で直面する答えのない課題に柔軟に取り組み、向き合い続けることができ、さらに現場でのリーダーシップを取れる人材となるように支援します。

大学院に関するご相談・お問い合わせは、麻原(asahara@slcn.ac.jp)まで。

研究活動

定期的な研究会や国内外の研究者を招いて学習会を実施しています。

  • 地域看護学研究会:大学院生・修了生・教員のメンバーで毎月開催しています。ディスカッションを通して、互いに学び合いながら、研 究の難しさや楽しさを共有したり、多くの新しい発見を得る場となっています。
  • 国内外の研究者の招聘:国内外から研究者を招聘しセミナーを開催しています。各分野の第一人者から指導を受けることで、研究における視野を広げ、学びを深めることにつながっています。
  • EBPH(Evidence-based Public Health)学習会:看護師・保健師の行う実践を根拠に基づいた実践にしていくために定期的な学習会を開催しています。統計学的手法や既存の文献を用いながら、実践の根拠を示すための研究方法を学んでいます。
  • 教員の研究:教員ごとのテーマに沿って独自にまたは共同で研究活動に取り組んでいます。テーマの詳細は、教員紹介をご覧ください。

教育活動

学部生、大学院生(修士課程・博士課程)への教育を行っています。 大学院修士課程では、2015年4月より公衆衛生看護学上級実践コース(保健師国家試験受験資格取得)を開講し、高度専門職業人として実践の場でリーダーシップをとれる人材の育成を目指します。

  • 学部:講義・演習・実習を通して、地域看護(行政保健、産業保健、学校保健、在宅看護など)を幅広く学びます。
    地域・在宅看護学、学校保健、養護概説、公衆衛生看護学(基礎)、公衆衛生看護学(実践方法)、地域在宅看護学実習、公衆衛生看護学実習、養護実習、看護研究Ⅱ(卒業論文)他
  • 大学院:地域看護学専攻(論文コース・上級実践コース)として行政、産業、学校の各領域について、一人ひとりの目的やキャリアプランにあったカリキュラムを組むことができます。

    ○修士課程 修士論文コース
    基盤となる理論や研究方法を学び、地域看護実践の場における課題に取り組むための研究能力の開発を目指します。
    ○修士課程 上級実践コース(保健師国家試験受験資格取得) 高度専門職業人として実践の場でリーダーシップをとれる人材の育成を目指します。
    ○博士課程 基盤となる理論や研究方法を駆使し、地域看護の実践の場の課題を解決に導くために、自立して研究活動を行う能力や豊かな学識を養うことを目指します。

社会貢献活動

学会役員や講演会・シンポジウム等の活動に積極的に参加しています。また、行政機関等と協働しながら活動を行っています。

  • 日本看護科学学会第13回学術論文優秀賞を受賞しました。 Kiyomi ASAHARA, Wakanako ONO, Maasa KOBAYASHI, Junko OMORI, Yumiko MOMOSE, Hiromi TODOME and Emiko   KONISHI:Ethical issues in practice: A survey of home-visiting nurses in Japan, Volume 10, Issue 1, pp.98-108, 2013.
  • 第15回日本地域看護学会学術集会 メインテーマ「地域看護のフィロソフィー」[2012年6月23日(土)、24日(日)学術集会長麻原きよみ]を開催し、盛会のうちに終了しました。
  • 小林真朝、麻原きよみ:2010年度日本地域看護学会奨励論文賞を受賞しました。「市町村保健師による保健事業における委託の意味づけ —住民との関係性のとらえ方のパターンによる分析—」
  • 第14回日本在宅ケア学会学術集会 メインテーマ「その人の生涯と家族を 支える在宅ケア」[平成22年1月23日(土)、24日(日)学術集会長麻原きよみ]を開催し、盛会のうちに終了しました。

過去5年間の修士/博士学位 論文テーマ

修了年度 論文テーマ
修士 2015 保健師の遺伝に関する相談の現状とそれに伴う困難感
2013 保健師が行う未熟児・低出生体重児を育てる家族への支援の構造
2012 生活習慣病のリスクがある女性の健康に関する意識の構造 ~産後の生活に焦点を当てて~
2011課題研究 要介護高齢者の家族介護者における抑うつに関する文献検討
2011課題研究 保健師とホームヘルパーの協働のプロセス—A町の災害時アセスメントツールの作成を通して—
2010 母子継続支援のための助産師と保健師の連携システムの構造
2010 生活習慣病予防のための対象者中心の保健指導を実践する看護職の技術
2010 保健師がプリセプターの役割を担うことによる学び:自身と組織の変革
2010 大学の保健管理に携わる看護職の役割
博士 2016 乳幼児を育てる母親の地域とのつながりを生む地域交流活動への参加と子育て・健康認識の関連
2016

病棟勤務経験後に訪問看護を始めた看護師の「訪問看護と職場への適応」と関連する要因および継続意欲との関連

2016 在宅で生活する認知症高齢者家族のソーシャルサポート尺度の開発
2016 座業の多い勤労者の「運動」および「日常生活での身体活動」継続モデルの構築
2016 行政におけるプリセプター保健師の経験学習と先行要因・専門職としての成長との関連
2015 参加型アプローチを用いた職場環境改善が職場・労働者にもたらすアウトカムとその関連要因の検討
2014 東日本大震災で大津波被害を受けた透析患者の体験
2014 首都圏在住の定年退職した男性が地域とのつながりを構築していく理論の生成
2014 Directly Observed Treatment, Short Course(DOTS)による服薬療養支援と結核患者の療養生活との関連
2013 中高年者における犬の飼育と健康認識と地域参加のモデル構築・検証
2013 行政保健師の離職意図に関連する「仕事の要求」と「仕事の資源」-Job demands-Resources Modelによる分析 -
2013 新生児家庭訪問における保健師の気になる家族を見いだす方法の構造

院生の声

大学院に入学し、求められるレベルの高さにくじけそうになりながらも先生方の温かいご指導やお互いを高めあえる仲間との出会いのおかげで、学業に励む毎日を送っています。地域看護学教室は、いつかこうなりたいと思わせてくれる実践経験や知識豊富な先輩方から、たくさんのことを学び刺激を受けることができるところだと思っています。

修士課程 高橋知里


博士課程の学びの日々は、決して「楽(らく)」とは言えませんが、とても楽しく充実した時間です。1年目は、研究法や理論をクラスメートと一緒に学びました。その大変さを先輩方も体験しているため、アドバイスや励ましをもらうこともあります。学ぶ環境が整っていることに加え、他の領域の友人や先輩と交流する機会が多いことは、聖路加の大きな魅力です。もちろん、地域看護研究会の先生方や先輩方も、フレンドリーで気軽に相談できること請け合いです。

博士課程 竹森志穂